【種類別】自宅にサウナを設置する際の費用相場

屋外のサウナ

自宅にサウナを設置する際、どのくらいの費用が必要になるのか気になるところです。サウナの種類は多岐にわたるため、それぞれ設置費用は異なります。そこで、サウナを5種類に分類し、特長と費用相場を紹介するので参考にしてみてください。

サウナの種類

費用相場

主な特長

フィンランド式サウナ

150万円~400万円程度
(+電気工事費 約10万円)

・60~80度
・ロウリュが可能
・湿度調整ができる
・本格的なサウナ体験が可能

遠赤外線サウナ

50万円~100万円程度

・40~65度
・遠赤外線で体を芯から温める
・美容志向の人向け
・電気工事不要なタイプも多い

スチームサウナ

2万円~70万円以上

・40~50度
・湿度100%
・肌や髪への負担が少ない
・タイプによって設置方法と費用が大きく異なる

バレルサウナ

100万円~150万円程度
(高級品は200万円超)
+設置費30万円~40万円

・60~100度
・屋外設置向き
・木の香りや雰囲気を楽しめる
・薪・電気どちらも対応

テントサウナ

10万円~20万円程度

・60~110度
・簡易設置・折りたたみ式
・屋内外どちらもOK
・ロウリュが可能
・手軽に楽しめる初心者向け

①フィンランド式サウナ

自宅に本格的なサウナを設置したい場合は、日本では馴染み深い「ドライサウナ」と設定が近いフィンランド式サウナがおすすめです。高温のサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」が楽しめるのが特長で、好みの湿度に調整しながら発汗を促すことができます。

「ドライサウナ」はこのフィンランド式サウナをもとにしたもので、温度が80~100度、湿度が5~10%の高温低湿タイプが主流です。

フィンランド式サウナの温度は60~80度程度とされ、サウナの中も中間的な設定になります。

フィンランド式サウナを設置する際の費用相場は、150万円~400万円程度です。購入するサービスにより、組み立て費や配送費があらかじめ含まれていることもあります。なお、家庭の設備状況によっては、熱源が電気ストーブの場合、200Vへの電気工事が必要となることがあり、その費用はおおよそ10万円程度です。

②遠赤外線サウナ

遠赤外線サウナは、遠赤外線の放射熱を利用し、身体を芯からじっくりと温めます。温度は40~65度とフィンランド式サウナよりも低いですが、湿度は10~15%と高めです。低めの温度で高湿度を保ったまま身体の芯を温められるので、高温が苦手な方や美容への関心が高い方に適しています。

家庭に設置できる遠赤外線サウナは、「ボックスタイプ」と「ヒートマットタイプ」の2種類です。設置費用の相場は50万円~100万円で、ヒートマットタイプの方が比較的安価で設置できますが、本格的なサウナを求めている方はボックスタイプが適しています。

家庭のコンセントに挿せばすぐに使用できるものも多いですが、大きさによっては200Vへの電気工事が必要です。

③スチームサウナ

スチームサウナとは、水蒸気を利用しサウナ内を温める仕様のサウナです。温度は40~50度と低めで、ドライサウナのような息苦しさを感じにくいという特長があります。湿度は100%のため、乾燥によって髪や肌にかかる負担を軽減できるのがポイントです。

スチームサウナの種類は、「浴室外付けタイプ」「サウナボックスタイプ」「スチーム専用室タイプ」の3種類があります。

浴室外付けタイプは、スチームを噴出する装置を浴室に設置するもので、設置費用の相場は30万円が目安です。サウナボックスタイプは、小さなテントにスチーム発生器を設置する簡易的なもので、100Vで使用できるものが多く電気工事も不要です。そのため、2万円から設置できる場合もあります。

スチームサウナ専用室は、浴室とは別に専用室を作るもので、設置には70万円以上かかる場合が多いです。

④バレルサウナ

バレルサウナは円筒状の木製サウナで、費用の相場は100万円~150万円ですが、国産木材を使用しているものは200万円を超えるものもあります。一般的に庭や屋外に設置しますが、設置費用に30万円~40万円かかる場合も多いです。

熱源は電気ストーブと薪ストーブがあり、温度は60~100度になります。円筒状で熱がサウナ内を効率的に回るため、全体が温まるまでのスピードが速いのがメリットです。

⑤テントサウナ

自宅で手軽にサウナを楽しみたい場合は、テントサウナもおすすめです。簡易的に設置できる折りたたみ式のサウナで、キャンプ場で使用可能なものから個人で楽しむ小型のものまであり、屋内・屋外問わずに使用できます。テントサウナの費用相場は、サイズや機能で異なりますが10万円~20万円です。

熱源は電気ストーブと薪ストーブが利用でき、温度は60~110度の範囲で調整可能です。また、サウナストーンを熱して水をかけるロウリュを楽しむこともできます。

自宅サウナの維持費の相場

自宅サウナの維持費について考える女性

自宅サウナは設置費用以外にも、サウナを温める電気代や水道代などの「光熱費」や、長く使用するための「メンテナンス費」などもかかります。そこで、一般的な維持費の相場について紹介するので参考にしてみてください。

光熱費

自宅サウナでは電気ストーブを使用することが多いため、電気代がかかります。例えば1~2人用の電気ストーブ型サウナの電気代は、1時間当たり約77.5円~117.8円です。※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「1kWhあたり31円の目安単価に基づいた計算(令和4年7月22日改訂版)」

参考:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問 Q&A(カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?)

また、自宅の浴槽に水風呂を設置する場合、一般的に200Lで約40円の水道代が発生します。

メンテナンス費

自宅サウナを長く使用する際は、メンテナンス費もかかります。屋内型の場合は室内の清掃やストーブ周りの点検などですが、屋外型の場合はサウナ内のケアのほかに、雨風や紫外線からのダメージを軽減するメンテナンスが必須です。

例えば、木材・ヒーター・外装・電気系統などがあります。サウナの種類やサイズ、メンテナンス会社によってもサービスの料金は異なるため、依頼する前に比較検討することをおすすめします。

普段のお手入れでメンテナンスにかかる費用を抑えられる場合もあるので、きちんとお手入れしておきましょう。

自宅サウナの設置費用を抑える方法

自宅サウナの設置費用を計算する

自宅サウナを設置する際は、工夫次第で費用を抑える方法もあります。ここでは、3つの方法を紹介します。

DIYで設置する

DIYで自宅にサウナを設置すれば、専門業者に依頼するより費用を抑えられます。自宅サウナは組み立てるのが簡単なものもあるので、自分で組み立てることを想定してサウナの種類を決めるのもよいでしょう。

中古品を活用する

新品のサウナを購入するより、中古品を活用すると費用を大幅に抑えることも可能です。小型のものなら運びやすいため、運送費も抑えられるでしょう。ただし、お手入れがきちんとされているか、購入前にサウナの状態を詳しくチェックすることが大切です。

レンタルサウナを選ぶ

サウナの種類に迷ったり、設置に踏み切れなかったりする場合は、レンタルサウナを利用するのもおすすめです。遠赤外線サウナやテントサウナなどは簡易的に設置できるので、レンタルで利用しやすいでしょう。試してみて気に入ったら購入するのもおすすめです。

自宅サウナのメリット・デメリット

自宅サウナの中

自宅サウナはサウナ施設を利用するのと比較して、自分の好きな温度や湿度に設定しやすいというメリットがあります。また、長期的にみるとサウナ施設の利用料金を節約できるのも魅力です。初期費用や維持費などはかかりますが、サウナ施設を頻繁に利用するよりも経済的でしょう。

自宅サウナはさまざまな種類があり、屋外と屋内のどちらに設置するかによっても適したタイプが異なります。ここからは屋外と屋内それぞれのメリット・デメリットについて紹介するので、参考にしてみてください。

屋外型サウナのメリット・デメリット

最初に、屋外型サウナのメリットとデメリットについて解説します。

メリット

屋外型サウナのメリットは、屋内と比較すると設置場所の自由度が高いことです。設置場所に余裕があれば、複数人で使用できる大きなサイズを設置できるので、家族や友人と一緒に楽しめます。サウナ後に、外気浴でクールダウンをすることも可能です。

デメリット

屋外に自宅サウナを設置すると、雨風によってダメージを受けやすくなり、カビの発生リスクも高くなる可能性があります。そのため、屋内型よりもメンテナンスの費用がかかるのが難点です。ダメージを軽減させるために、普段からきちんとしたお手入れが必要です。

屋内型サウナのメリット・デメリット

ここからは、屋内型サウナのメリットとデメリットを解説します。

メリット

屋内型サウナは、天候に左右されず利用できるのがメリットです。外気の影響も受けにくいので、サウナ内の温度を効率的にキープしやすいという特長もあります。シャワーや水風呂などへの動線を確保しやすいのもポイントです。

デメリット

屋内型サウナは設置場所に限りがあるため、設置できる種類やサイズの選択肢も限られます。高温多湿になるタイプのサウナは、壁や床などに防カビや防水の対策も重要です。また、電気ストーブが主流のため、場合によって電気工事も必要になります。

自宅サウナの選び方

スチームサウナ

自宅サウナの種類は豊富なため、どれにすればよいか迷っている方もいるでしょう。ここでは、自宅サウナの選び方のポイントを解説します。

設置場所に合ったサイズを選ぶ

自宅サウナを選ぶ際は、設置場所に合ったサイズを選ぶことが大切です。天井の高さやコンセントの位置、床面のサイズを事前に計測しておきましょう。また、ドアの開閉がスムーズにできるかも確認が必要です。

ストーブの種類で選ぶ

自宅サウナのストーブは、主に電気ストーブと薪ストーブの2種類です。屋内で使うなら、手軽に使えてお手入れも簡単な電気ストーブがおすすめです。一方、屋外に設置する場合や、本格的なサウナを楽しみたい方には薪ストーブが向いています。

どちらを選べばよいか迷っている場合は、操作が簡単な電気ストーブがおすすめです。

機能で選ぶ

自宅サウナをどのような目的で使用するかによって、適した機能を選ぶことも大切です。例えば、温度調節やロウリュができるものは、好みの温度や湿度で快適に過ごしやすくなります。

また、スピーカーが内蔵されたものなら、好きな音楽を聴きながら汗を流すことも可能です。

自宅サウナのおすすめのレンタルサービス5選(2025年9月現在)

おしゃれな自宅サウナ

ここからは、自宅サウナのおすすめのレンタルサービスを紹介します。家庭に合った自宅サウナを選ぶ際の参考にしてみてください。

①ヤマサウナ

ヤマサウナは、全国各地に送料無料でテントサウナを配送してくれます。サウナ用薪ストーブをはじめ、耐熱グローブや火ばさみなどの備品、ストーンやバケツなどのロウリュセットも全てセットでレンタルできるので、薪さえあればすぐに使用できます。初めての方でも簡単に設置できるのもポイントです。

②sasasa

sasasaでは、北米産木材を使用したバレルサウナがレンタルできるのが特長です。関東限定でレンタルを開始しており、自宅やキャンプ場、イベント先まで専門ドライバーが運んでくれます。気に入った場合は、レンタル後に購入することも可能です。

③トトノウジャパン

テントサウナを希望の場所(北海道を除く)まで往復送料無料で届けてくれるレンタルサービスです。2泊3日の予約では前日に届き、返却は到着から4日目なので余裕をもって使用できます。また補償が付いているので、通常使用での破損や汚損が生じても負担は最大で1万円です。

④SAUNA CAR 37

好きな場所で楽しめるサウナカーのレンタルサービスです。薪ストーブを付けるだけで国産ヒノキを使用した本格的なサウナがすぐに使用でき、設置や撤収の手間がかかりません。また、配送・出張オプションを使用すれば、納車も返却も希望の場所を指定可能です。

⑤SAUNA CLOUD(サウナクラウド)

SAUNA CLOUDは、屋内サウナ・バレルサウナ・テントサウナなどさまざまなタイプの自宅サウナがレンタルできます。それぞれのタイプの種類も豊富なので、家庭の設置スペースや利用目的に合わせてぴったりなものを選ぶことが可能です。また、契約期間が長くなるとレンタル料金が半額になるサービスがあるのもポイントです。

理想の自宅サウナを見つけよう!

四角い自宅サウナ

自宅サウナの種類や設置費用、選び方などについて解説しました。設置場所や目的、お手入れのしやすさなどそれぞれ適したタイプは異なります。まずは、レンタルで試してみるのもひとつの方法です。家庭に合った理想のサウナを見つけてください。

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