大学生の一人暮らしでかかる費用
初めて一人暮らしを始める大学生であれば、月々の生活にかかる費用の平均や内容が分からない人も多いでしょう。まずは、大学生の一人暮らしにかかる費用について解説します。
大学生の一人暮らしにおける1ヶ月の費用は平均約13万円
全国大学生活協同組合連合会の「学生生活実態調査」によると、2024年の大学生の一人暮らしにおける1ヶ月の費用は平均約13万円です。なかでも多くを占める住居費は、2023年では54,130円であったのに対し、2024年では56,090円と年々高くなっている傾向にあります。
月々の生活費の多くを占める食費についても、2024年では26,110円と、25,880円だった2023年に比べてさらに高くなっています。地域によって実際の費用は少しずつ異なるため、一人暮らしをするエリア・物件を選ぶ際にコスト面を考慮することで、月々の費用を安く抑えられるでしょう。
※参考サイト:全国大学生活協同組合連合会「第60回 学生生活実態調査」
大学生の一人暮らしに必要な費用の種類
一人暮らしにかかる費用といえば家賃や食費などが挙げられますが、ほかにも以下のようにさまざまな費用がかかります。生活費として毎月支払うものだけでなく、一人暮らしを始める際の初期費用も必要になるため、十分な貯金をしておくことが大切です。
| 住居費 | 家賃、賃貸の管理費・修繕費、駐車場代 など |
| 食費 | 食事・外食にかかる費用 など |
| 水道光熱費 | 水道料金、ガス代、電気代、インターネット代 など |
| 生活用品費 | 日用品や家具・家電の購入費 など |
| 交通費 | 通学やプライベートでの移動にかかる費用 |
| 住宅に関する初期費用 | 敷金・礼金、鍵交換費、仲介手数料 など |
| 引っ越しに関する初期費用 | 引っ越し業者への依頼料、梱包資材料金 など |
| 教材費 | 教科書、パソコン、プリンター など |
一人暮らしの大学生におすすめの節約方法
大学生になって初めての一人暮らしだと、節約のために闇雲に食費や娯楽費を削る人もいますが「できれば無理なく手軽に節約したい」と考える人は多いでしょう。ここからは、一人暮らしの大学生でも気軽に始められるおすすめの節約方法を紹介します。
食費の節約方法
毎月の生活費のなかでも、食費は工夫次第で大きく節約できる項目です。ただ食べる量を減らすだけでは身体に負担がかかるため、食材の買い方を中心に見直すのが節約のポイントといえるでしょう。
①自炊・大学の食堂を活用する
大学生が食費を節約するなら、まずは自炊にチャレンジしてみるのがおすすめです。レシピサイトや本などに掲載されている節約レシピを活用すれば、初心者でも挑戦しやすいでしょう。特にもやしや白菜、キャベツなどの食材は比較的値段が安いうえ、栄養バランスもよいため、栄養が偏り勝ちな一人暮らしの食卓におすすめです。
作り置きおかずを作っておけば、1日あたりの食費を抑えつつ、忙しい日や疲れた日でも手軽に食事の用意ができます。
また、昼食については大学の食堂を利用するのもおすすめです。大学内の食堂は生徒が利用することを考えているため、安くてボリュームがある傾向にあります。料理できる日は自炊し、できない日は学食にするといったように上手く使い分けるのが無理なく節約するポイントです。
②買い物へ行く日を決める
食費を節約するために、スーパーなどへ行く日をあらかじめ決めておきましょう。購入回数を減らすことで余計な出費を減らせるため、毎月の食費を抑えられます。
買い物の日を決めるときは特売日をはじめ、安く買い物ができる曜日や日を中心に、週1~2日程度決めるとよいでしょう。なお、場所はコンビニよりも、スーパーやディスカウントショップの方が平均的に費用が安く抑えられる傾向にあります。
③プライベートブランド・クーポンを活用する
食品を購入する際には、プライベードブランドやクーポンを活用しましょう。プライベートブランドとは、各小売店が独自で開発・製造している商品ブランドで、一般的なメーカー商品に比べて価格が安いのがメリットです。各小売店によって独自のプライベートブランドがあるため、容量や値段を比べて選びましょう。
また、店舗によっては買い物で使える割引クーポンが配布されている場合もありますので、あわせて活用してみてください。
④フードシェアを利用する
フードシェアリングサービスを利用するのも、毎月の食費の節約につながります。フードシェアリングとは、賞味期限が近い・店舗で売り切るのが難しいといった理由で廃棄されてしまう食品を、お得な値段で購入できるサービスです。
廃棄直前とはいえど、実際にスーパーやレストランなどで提供されているものであり、まだ美味しく食べられるものばかりです。毎日の食事に取り入れることで、一人暮らしの費用を抑えつつ、食卓を豪華に楽しめるメリットがあります。
⑤まかない付きのアルバイトを始める
一人暮らしの大学生であれば、まかない付きのアルバイトを始めるのもよいでしょう。飲食店のなかには、勤務している従業員への食事補助としてまかない料理がふるまわれる場合もあります。まかないがあれば食費を節約できるのはもちろん、アルバイトを通して収入・貯金を増やせるメリットもあるため、節約のモチベーション維持にもつながります。
日用品・家具家電などにかかる費用の節約方法
食費に次いで、毎月の生活費の多くを占めるのが日用品・家具家電などにかかる費用です。毎日の使用量・頻度を減らす方法では負担が大きいため、容量や使い方などを踏まえたアイテム選びが節約のポイントです。
①日用品は詰め替えタイプを買う
日用品については、パウチに入った詰め替えタイプを買うのがおすすめです。詰め替えタイプはボトルに入れ替える手間はかかりますが、その分ボトル入りのものに比べて安い傾向があります。
詰め替えタイプのなかには大容量タイプもあるため、買い物の回数を減らすことにつながるでしょう。なお、大容量タイプは価格こそ高く見えますが、1cc・1枚あたりの単価で計算すると通常よりもお得なことも多くあります。
②100円・300円ショップを上手く活用する
生活用品の調達には、100円・300円ショップを上手く活用しましょう。近年の100円・300円ショップでは日用品や衣類、おしゃれなカトラリーなどを取り扱っている店舗も多いため、数が必要な生活用品をまとめ買いしておけば節約につなげられます。
しかし、100円・300円ショップの商品のなかにはすぐに壊れてしまったり使いにくいと感じるものもあるので、特に調理器具や生活家電については、ある程度コストをかけた方がよい場合があります。
③家具家電は必要に応じてレンタルする
一人暮らしを始める際に必要となる家具や家電については、レンタル品を活用すれば費用の節約ができるでしょう。レンタルサービスでは、購入時よりも安い値段で借りられることが多いです。特に使用頻度の低い家電はレンタルすることで、購入費だけでなく自宅の収納スペースの節約にもなります。
また、気になる家具家電をレンタル品で試してみて、使用感がよければ実際に購入するといった使い方もできます。
④衣類はフリマ・レンタルサービスを併用する
被服費の節約については、フリマやレンタルサービスを使うとよいでしょう。フリマであれば、気になるブランドの服やバッグなどを通常よりも安く購入できます。また、一人暮らしで不要になった衣類を出品すれば収入や貯金にもつながるため、節約のモチベーションを維持しやすいでしょう。
レンタルサービスについては、季節や着用シーンに合わせた衣類をまとめて借りられるのがメリットです。なかにはコーディネートに使われているアイテムを一式借りられるサービスもあるため、費用の節約だけでなく毎日の服装選びの手間も減らせるでしょう。
⑤大学で使うテキストはフリマサービスで購入する
大学で使うテキストについては、フリマサービスで購入することで書籍の購入費を節約できます。特に専門書はフリマサービスへ出品されていることが多いため、自分の学部や専攻に合わせて利用してみましょう。
なお、本は改訂などによって内容が変わる場合もあります。ゆえに、書籍をフリマで購入する際には、本の「版」が授業で使うものと合っているかを必ずチェックしてください。
交通費の節約方法
大学生の一人暮らしでは、通学やプライベートでの予定といったさまざまなシーンで交通費が必要になります。普段使っている交通手段を見直したり、お得な制度やサービスを上手く取り入れたりするのが交通費節約のポイントです。
①事前に最安値の交通手段をチェックしておく
電車やバスを利用する移動であれば、事前に最安値の交通手段を確認しておきましょう。乗り換え案内のスマホアプリを使えば、同じ出発点・到着点で交通費をより安く抑えられるルートをまとめてチェックできて便利です。
②学割を使う
大学生の場合、学割を使えば交通費の節約ができます。特に電車やバスなどで通学する大学生であれば、大学が発行する通学証明証や学生証を提示することで、通学区間の定期券を通常より安く購入できます。
③レンタサイクルや徒歩での移動を心がける
近距離の移動であれば、レンタサイクルや徒歩での移動を心がけることも交通費の節約につながります。レンタサイクルは全国各地の専用ポートから自転車のレンタル・返却が可能です。駐輪場がない賃貸で一人暮らしをする大学生でも気軽に自転車が使えるでしょう。また、充電や修理の必要がないため、自転車購入時やメンテナンスにかかる費用を節約できます。
固定費の節約方法
一人暮らしを始めると、光熱費やインターネット料金などの固定費も自分で支払わなくてはいけません。定期的に利用しているプランやサービスの内容を見直すことが、無理のない節約のポイントです。
①スマホ料金を見直す
固定費のなかでも通信料を節約する場合は、スマホ料金を見直してみましょう。各携帯会社では次々に安い新プランが登場しているため、契約当時はお得だったプランでも、確認すると割高になっていることも少なくありません。
定期的にプランを見直すことで、常に最安のプランを契約できます。ときには各携帯会社の料金の平均を比較して乗り換えたり、格安スマホを取り入れたりするのもよいでしょう。
②定期的に契約中のサブスクを整理する
動画配信サービスなどのサブスクを利用している大学生であれば、定期的に契約中のサブスクを整理するのもおすすめです。サブスクの多くは解約手続きをしないと契約が継続されてしまいます。ゆえに「使っていないのに月額料金を支払っている」ということもあるため、定期的にサブスクを整理することで、余計な固定費を節約できるでしょう。
③シェアハウスを活用する
家賃や光熱費などの固定費を抑えたい場合は、シェアハウスを活用するのもよいでしょう。シェアハウスとは、複数人の入居者が一つの住居を共有する住まいの形態です。複数人で月々の費用を負担するうえ、費用にはインターネット代や光熱費などが含まれている物件も多くあります。そのため、一般的な一人暮らしに比べて固定費が安く抑えられる可能性があります。
一人暮らしの大学生におすすめのシェアリングサービス(2025年10月現在)
大学生の一人暮らしでは何かと物入りになるものです。しかし、多彩なジャンルのシェアリングサービスを活用すれば、生活費や固定費を無理なく節約できます。ここからは、一人暮らしの大学生におすすめのシェアリングサービスを紹介します。
ジモティー
地元の掲示板として知られる「ジモティー」は、各地域密着型の情報サイトです。家具・家電といった不用品のシェアやシェアハウスの入居者募集情報などが地域別に検索・閲覧できます。取引や問い合わせはサイト上のチャットからできるため、気軽に出品者とやり取りしやすいでしょう。
なかにはテレビやインテリアなどといった無料で譲ってもらえる家具・家電の情報もあるため、これから一人暮らしを始める大学生で初期費用を抑えたいときにおすすめのサービスです。
かして!どっとこむ
「かして!どっとこむ」は、家電・家具専門のレンタルサービスです。レンタルは1品30日から可能で、全国配送・翌日配送に対応しています。家具についてはレンタル開始後のサイズ変更も可能なので、これからの一人暮らしで気になる家具の使用感をレンタルで試してみたい大学生におすすめです。
レンタル期間中の修理や交換設置はもちろん、照明器具の蛍光灯やリモコンの電池などの消耗品も無料で提供してもらえます。家具や家電の購入にかかる出費をカットしたいときに便利なサービスです。
Yahoo!フリマ
「Yahoo!フリマ」は、個人間で気軽な取引ができるフリマアプリです。衣類や家電はもちろん、教科書や漫画などの書籍も取り扱っているので、一人暮らしの初期費用の削減だけでなく、毎月の生活費のカットにもつながるでしょう。
簡単に出品・購入・価格交渉ができ、住所を教えなくても配送できる匿名配送にも対応しているため、自宅の住所を教えたくない大学生にも安心です。一人暮らしで不要になったものを出品すれば、ちょっとした収入にもなります。
メチャカリ
月額定額で気軽におしゃれな洋服をレンタルできるシェアリングサービスが「メチャカリ」です。レンタル可能な服は全て新品で、着用シーンに合わせて多彩なコーディネートから好きなものを選べます。着用後はクリーニング不要でそのまま返却すればよいため、被服費と毎月の洗濯にかかる費用を抑えられます。
アイテム単品はもちろん、コーディネート一式まとめてレンタルすることもできるため、慣れない一人暮らしで毎日の服装を考えるのが大変な大学生におすすめです。レンタルした服で気に入ったものがあれば、割引価格での買取または60日間レンタルをすることで自分のものにすることもできます。
HELLO CYCLING(ハローサイクリング)
「HELLO CYCLING」は、東京を中心に全国展開しているシェアサイクリングサービスです。当サービスのロゴがある無人ステーションからいつでもレンタル・返却できます。登録から利用予約までアプリ一つで完結するため、通学やプライベートに便利です。
レンタルできる自転車は電動アシスト付きが中心で、スポーツタイプやシティサイクルタイプなどを扱っています。駐輪場がない賃貸で一人暮らしをしている大学生や自転車の準備にかかる費用を抑えたい人におすすめのサービスです。
リピタのSHARE PLACE(シェアプレイス)
「リピタのSHARE PLACE」は、東京・神奈川エリアで展開するシェアハウスサービスです。一般的なルームシェアとは異なり、契約者一人ひとりに個室があるため、プライバシー保護も考えられています。家具やインターネット環境も完備されているため、大学生の一人暮らしにかかる固定費・月々の生活費を安く抑えられますよ。
シェアハウスは共用スペースと個室にそれぞれロックを施したダブルセキュリティを採用しているため、初めて一人暮らしする大学生や女性も安心して利用しやすいでしょう。共用スペースは専門スタッフが週4〜5回清掃しているため、衛生面が気になる人にもおすすめです。
Kuradashi(クラダシ)
「Kuradashi」は、フードロス削減による社会貢献をもとに誕生したフードシェアリングサービスです。取り扱いジャンルは食品だけでなく日用品や美容系もあるため、食費や日用品費の削減につながります。
また、購入金額の一部は自分が応援したい貢献団体へ寄付できるのも特長です。毎月の生活費を抑えながら社会貢献もできる、一人暮らしの大学生におすすめのサービスです。
大学生がシェアリングサービスを利用する際の注意点
シェアリングサービスは上手く活用すれば生活費の削減ができますが、同じアイテムを他の人とシェアする都合上、利用する際には注意点もあります。ここからは、これから一人暮らしを始める大学生がシェアリングサービスを利用する際の注意点を解説します。
料金と利用期間のバランスを考えて利用する
同じジャンルのシェアリングサービスでも、各サイトによってプランが異なるため、料金と利用期間のバランスを考えて利用を検討しましょう。例えレンタル費用が安くても必要なときに使えなかったり、利用期間が長すぎると費用が割高になったりする可能性があります。
そのため、利用するシェアリングサービスは「同じ期間利用した場合の費用」を比較して選びましょう。なお、パーティーやイベントなどの特定のシーンにのみ使うものの場合、費用面はもちろん当日に使えるように利用スケジュールを調整することも大切です。
補償制度があるかチェックしておく
シェアリングサービスを利用する際には、補償制度の有無もチェックしておきましょう。シェアリングサービスで扱っているものは他の人も使うものであり、破損・汚損させた場合は弁償しなくてはならなくなります。
しかし補償制度があるサービスなら、万が一故障や破損させた場合でも、修理費用を補償してくれます。使用中のリスクを防ぎ、より安心してシェアリングサービスを使うためにも、各サービスのサイトから補償制度の有無や内容を確認しておきましょう。
シェアハウスは事前に管理体制・スペースの状態を確認しておく
一人暮らしの大学生がシェアハウスを利用する際には、事前に管理体制やスペースの状態を確認しておきましょう。例え毎月の家賃が安くても、スタッフによる定期的な巡回・清掃がなかったり、ハウスルールがなかったりすると、万が一のトラブルにも対応してもらえない可能性があります。
そのため、シェアハウスを利用する前には必ずルールの確認をするとともに、各部屋のセキュリティやメンテナンス面もチェックしておきましょう。
シェアリングサービスも活用して、一人暮らしの費用を節約しよう!
大学生の一人暮らしは、思った以上に費用がかかるものです。本記事で紹介した節約術やシェアリングサービスも活用しながら、賢くお得に毎月の生活費や固定費を節約しましょう。
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