枕が合わないとどうなる?

枕は一見どれも同じように見えることから「そこまでこだわりがない」という人も多いでしょう。実は枕の選び方を適当にしていると、身体に枕が合わず、さまざまな悩みにつながるとされています。まずは、枕が合っていないとどうなるかを紹介します。
なお、レンタルサービスを活用すれば、自分の体格や睡眠環境に合った枕を探せるうえ、購入時によくある相性の失敗を防げて便利ですので、ぜひ活用してみましょう。
肩こり・首まわりの痛みにつながる
枕が合っていないときのサインとして表れやすいのが、肩こりや首まわりの痛みです。高さや大きさなどが合っていないと睡眠中の寝姿勢が崩れたり、寝返りが打ちづらくなったりします。その結果、首や肩が圧迫されることで筋肉や神経などに過剰な負荷がかかってしまい、起床時に肩こりや首の痛みを感じる場合があります。
ストレートネックの原因になる
枕が身体に合っていないと、ストレートネックの原因になるともいわれています。ストレートネックとは、本来頭を支えるため適度にS字カーブしている首の骨が、筋肉のこわばりや首の骨の変形などによって、まっすぐになってしまうことです。
枕が合っていない場合、首のまわりが枕で長時間圧迫されることで首の骨の変形や筋肉のこわばりが発生してしまうため、ストレートネックにつながるとされています。
睡眠の質が低下する
睡眠の質が低下したと感じた場合も、枕が身体に合っていない可能性があります。特に枕の高さや硬さが適していないと枕の安定感が損なわれたり、自然な寝返りが打ちづらくなったりするため注意が必要です。枕が柔らかすぎる・硬すぎるなどの違和感は睡眠を妨げる要因になるため、途中覚醒しやすくなるとされています。
起床後も眠気が取れない・疲れがとれないといった悩みがある場合は、一度枕の選び方を見直してみましょう。
いびきをかきやすくなる
いびきをかきやすくなったと感じた場合も、枕が身体に合っていないかもしれません。特に枕が高すぎると睡眠中に気道が圧迫されてしまい、いびきをかきやすくなるとされています。また、枕が低すぎても横になったときの頭の位置が低くなることから自然と口呼吸になりやすく、いびきにつながる場合があります。
今の枕が合っているかをチェックする3つのポイント

今何気なく使っている枕も、もしかしたら身体に合っていないかもしれません。そんなときには、以下に挙げる3つのチェックポイントを踏まえて、今使っている枕が合っているかを確かめてみましょう。
①目が覚めたときに枕の位置が首からずれていないか
まずは、目が覚めたときに首と枕の位置をチェックしてみましょう。朝起きたときに枕をしていなかったり、就寝時から首の位置が大きくずれていたりしたときは、枕の高さや硬さが合っていない傾向があります。
睡眠中は無意識に楽な寝姿勢を取ろうとするため、違和感があると枕をずらしたり外したりすることも少なくありません。特に寝違える頻度が多い場合には注意しましょう。
②枕と首の付け根の間に隙間ができていないか
仰向けまたは横向きで寝た際に、枕と首の付け根の間に隙間ができていないかもチェックしてみてください。枕をつけて寝たときに首の付け根や背中に隙間ができる場合は枕が高すぎるため、枕の高さの選び方を考え直す必要があります。
高すぎる枕は首まわりに余計な負荷をかけてしまい、いびきや肩こりなどにつながる可能性があるため注意が必要です。たとえ隙間ができていなくても、枕が首元にフィットしていないと感じる場合はマットレスの選び方を変えてみてください。
③横向き寝をしたときに枕・身体の中心が一直線になっているか
横向き寝をしたときに、枕と身体の中心が一直線になっているかを誰かにチェックしてもらいましょう。枕が高すぎたり低すぎたりすると、中心部分が曲がっている傾向にあり、そのまま使っていると肩や首、腰などの痛みにつながる可能性があります。
自分に合う枕のおすすめの選び方

購入時やレンタルサービス利用時などで自分に合った枕を見つけるためには、さまざまな観点で選び方にこだわることが大切です。ここからは、自分に合う枕のおすすめの選び方を解説します。
選び方①「高さ」は体格に合わせて選ぶ
枕の「高さ」の選び方は、使う人の体格に合わせることが大切です。一般的に男性やがっしりとした体格の人は高めの枕、女性や子どもなど細身の体格の人は低めの枕がフィットしやすいとされています。
また、自分が普段どのような寝姿勢で睡眠をとっているかで枕の高さを変えるのも選び方のポイントです。仰向け寝と横向き寝では、適切な首の骨の曲がり方が少しずつ異なるため、自分の寝姿勢に合った高さの枕を選ぶことで、睡眠中の身体への負担を軽減できるでしょう。
普段仰向けで寝ている人は枕を使って寝た際に、横から見て首の骨が緩いS字カーブになっている姿勢が適切とされています。横向き寝の場合は、寝た際に首の骨から背中の部分がまっすぐになっている高さがおすすめです。
選び方②使用方法に合わせた「大きさ」から選ぶ
枕の「大きさ」は、使用方法に合わせて選んでみましょう。一般的に枕にはシングル・セミダブル・ダブルなどがあり、一人で使用するかパートナーや子どもと一緒に使うか、あるいは抱き枕として使いたいかなどの使用方法によって適切な大きさが異なります。
また、枕の大きさを考える際には寝返りの大きさにも注意しましょう。寝返りが大きい人が、体格が小柄だからといって小さめの枕を選ぶと、寝返りをするうちに頭が枕から落ちてしまう可能性があります。以下に、一般的な枕のサイズとおすすめの人をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
枕のサイズ | おすすめの人 |
シングル(約63×43cm) | 標準体型の人や女性・子どもにおすすめ。一人で使う場合に適している |
セミダブル(約70×50cm) | 体格のよい人や男性、ゆったり使いたい人におすすめ。一人で使う場合に適している |
ダブル(約120×43cm) | パートナーや子どもと一緒に枕を共有したいときにおすすめ。抱き枕として使いたいときにもぴったり |
選び方③目的に合った「形状」のものを選ぶ
快適な睡眠をとるためには、枕の「形状」が目的に合っているかも重要です。一般的な長方形の枕だけでなく、昨今は首の骨の負担を軽減し、より楽な寝姿勢を実現できるように、カーブや凹凸が付いた枕も少なくありません。「楽に横向き寝できるようにしたい」や「起床時の首元の疲労感が気になる」といった目的に合わせて選んでみましょう。
例えば、首や頭をしっかり支えたい場合にはS字カーブデザインの枕がよいとされています。睡眠中に負荷がかかりやすい首の骨のカーブにフィットするため、睡眠中の身体への負担を軽減できるでしょう。横向き寝が多いのであれば、適度な反発感のある「横向き寝用」を使うのがおすすめです。
選び方④頭を乗せたときに気持ちいいと感じる「素材」を選ぶ
枕に使われている「素材」は硬さに大きく影響するポイントであるため、実際に触ってみたり口コミなどを参考にしてみたりして、各素材の硬さをチェックしてみましょう。枕が柔らかすぎると身体が沈み込みすぎてしまい、固すぎても枕と首の間に隙間ができてしまうため、どちらにおいても身体に余計な負担がかかりやすくなります。
一般的に綿や羽根、低反発ウレタンなどが使われていると柔らかめの枕に、そば殻やマイクロビーズなどが使われているものは硬めの使用感になります。枕一つひとつで使われている素材の種類や配分が異なるため、自分の好みに合わせて硬めか柔らかめかを選んでみましょう。
おすすめの枕レンタルサービス一覧(2024年12月現在)

枕のレンタルサービスでは、多彩なメーカーや高さ・素材の枕を手軽に試せるため「低めの枕がいい」「硬めの枕でしっかり頭を支えたい」などのこだわりにも対応できるでしょう。ここからは、おすすめの枕レンタルサービスを紹介します。
①まくら株式会社 まくらレンタル
まくら株式会社が運営する「まくらレンタル」は、多彩なメーカーや形状の枕をネットで簡単に試せる、枕のお試しレンタルサービスです。最長30泊31日まで試せるため、気になるメーカーの枕の寝心地をじっくり試せます。
高さの好みや自分の寝姿勢などから枕を絞り込み検索ができるため、自分にぴったり合う枕を探しやすいでしょう。レンタル期間で気に入った枕があれば、割引価格で購入可能です。
②NEMURIN(ねむりん)
憧れのブランド枕を気軽に試せるレンタルサービスが「NEMURIN」です。サイト内ではスウェーデンブランドの「テンピュール」やイタリアの「マニフレックス」などといった有名メーカーの枕を提供しています。
硬さや大きさのバリエーションも多彩で、同梱の返送用伝票で簡単に返却できるため、自分好みの枕を気軽に試せるでしょう。
③ふとんのヨネタ
ふとんのヨネタが実施している「自宅でまくら2週間お試しサービス」では、本店舗が取り扱う「オリジナル快眠枕」のレンタルが可能です。レンタル時にはピローアドバイザーが問診を行い、問診内容をもとに枕の高さなどを調整してくれるため、枕の選び方に悩む人におすすめできます。
正しい選び方を踏まえて、自分に合った枕を探してみよう!

枕は無理のない寝姿勢をキープするために必要なアイテムだからこそ、高さや硬さなどの細かい部分の選び方までしっかりこだわることが大切です。本記事で紹介した正しい選び方を踏まえて、自分にぴったり合う枕を探してみましょう。

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