個人間カーシェアリングの仕組み・特長とは?

個人間カーシェアリングは、安く車を借りたいと考えている人にぴったりなサービスです。ここでは、個人間カーシェアリングの特長や仕組みについて解説していきます。

 

個人が所有する車を他の人と共有するサービス

個人間カーシェアリングとは、所有している車を貸し出したいオーナーが車を借りたいユーザーとシェアする仕組みのことです。ユーザーは手軽に車を借りられ、オーナーは頻繁に使っていない車で副収入につなげられます。個人間カーシェアで登録・シェアできるのは個人的に所有している車のみで、法人所有・車検切れの車などは利用できません。

 

マッチングサービスを介して共同使用契約を結ぶ仕組み

個人間カーシェアリングはプラットフォームとなるサイト・アプリを介して、オーナーとユーザーがやり取りを行う仕組みです。オーナーが自身の車を登録してシェアの予約申請をしてきたユーザーと共同使用契約を結ぶことで、シェアできます。

共同使用契約とは、オーナーとユーザーが共同で同一の車を管理・使用するための契約です。主にシェアリング中の車の管理・使用に関する権限と、責任に関するルールをまとめた内容になっています。契約期間は、オーナーがユーザーからのシェア予約申請を承認した日から6ヶ月~12ヶ月程度が一般的です。

 

利用時は基本的に車検証・身分証明書の提示が必要

個人間カーシェアは、サイトやアプリ上で簡単に車を借りられる仕組みです。実際に店舗を訪れて契約をするレンタカーに比べて、取引する相手がどんな人物か分かりにくい傾向にあります。そのため、オーナーとユーザーの双方が安全に取引できるように、サービス利用時には身分証明書の提示が必須です。

また、車の所有者であるオーナーは、車検証の提示も必要です。登録された車が個人所有のものかを確認するだけでなく、個人間カーシェア後の共同使用料金を算出するときにも必要になります。

 

個人間カーシェアリングと企業から借りるレンタカーを比較

個人間カーシェアリングの仕組みは企業から借りるレンタカーとよく似ていますが、細かい点でさまざまな違いがあります。ここからは、個人間カーシェアリングと企業から借りるレンタカーとの違いを比較してみましょう。

 

①契約・利用までの手順

レンタカーと個人間カーシェアリングは、どちらもサイトやアプリで利用予約が可能です。しかしレンタカーは実際に車を借りる際にショップを訪れて事前説明を受けたうえで、契約を交わす必要があります。

対する個人間カーシェアリングは、利用予約から契約、返却までの全ての工程をサイトやアプリ上で完了できます。レンタカーに比べて個人間カーシェアリングの方が、契約から利用までの手続きの手間がかからないといえるでしょう。

 

②料金体系

企業から借りるレンタカーの場合の多くは、1日~1ヶ月という長時間利用に対応したプランが用意されているので、旅行時の移動手段としてはもちろん、自家用車が修理中のときの代車として活用することも可能です。個人間カーシェアリングの場合は、1日利用だけでなく3~12時間程度の短時間利用に適した料金プランが多い傾向にあります。

 

③利用可能時間の柔軟性

レンタカーは、契約時に各企業のショップを訪れるのが基本です。そのため、利用者は利用する店舗の営業時間に合わせて契約をしに行く必要があります。一方個人間カーシェアリングの場合、サイトやアプリでほぼ全ての手続きが完結します。レンタカーよりも、利用者のスケジュールに合わせて柔軟に利用しやすいといえるでしょう。

 

個人間カーシェアリングのメリットとは?

個人間カーシェアリングにはほかにも、企業から借りるレンタカーとは違った仕組みや特長を持っています。ここからは、個人間カーシェアリングが持つメリットについて詳しく紹介しましょう。

 

短時間での利用も可能

個人間カーシェアリングは基本的に、数時間から1日という短期間の利用が可能な点がメリットです。また、短時間利用の場合、レンタカーを借りるより料金が安くなることもあります。しかし、シェア可能時間に上限が設けられていることも多いため、長期間の利用時には確認しておきましょう。

 

カーシェア開始までの手続きが早い

レンタカーの場合は電話やアプリなどで来店予約をし、事前説明や契約・手続きをショップで行います。個人間カーシェアリングは、利用時の注意点の確認も身分証明書の提示・契約手続きもサイトやアプリ内で完了します。手続きの度に店舗を訪れる必要がない分、必要なときにすぐ車を借りられるのがメリットです。

 

利用できる車種が多彩

レンタカーの場合、幅広いドライバーが使いやすいように定番モデルを中心に揃えているショップが多い傾向にあります。そのため、輸入車や旧モデルなどを使いたい場合には不向きです。その点、個人間カーシェアリングはオーナーが個人的に所有している車をシェアできます。よって、レンタカーよりも比較的多彩な車種から選べるというメリットがあります。

 

個人間カーシェアリングのデメリットとは?

レンタカーとは異なる多彩なメリットや魅力を持つ個人間カーシェアリングですが、その分さまざまなデメリットもあります。ここでは、そんな個人間カーシェアリングが持つデメリットについて解説しましょう。

 

オーナー・利用者と直接やりとりをする必要がある

個人間カーシェアリングで実際にカーシェアを行う際には、オーナー・利用者間での直接的なやりとりが必須です。サイトやアプリ上のチャットツールを介して、条件・契約についてのやり取りや貸与・返却時の手順の打ち合わせなどを行います。

カーシェアをするときの対応やサービスの充実度は、オーナーによって異なります。直接的なやり取りが苦手という人や、サービス内容・対応に差があることが気になる人にはあまりおすすめできません。

 

車の状態はオーナーによって異なる

個人間カーシェアリングは、借りられる車の状態もオーナーによって異なります。たとえ同じモデルを借りる場合でも、車の清潔度やオプション装備が違うことが多いです。あらかじめ、アプリ上でシェアしたい車の状態がわかる写真やユーザーレビューをチェックしたうえで選ぶ必要があります。

 

万が一のトラブル発生時の対応がサービスによって違う

レンタカーの場合、サイト内や契約時の資料にトラブル発生時の対応方法や保険の負担額についての記載が明確にされています。個人間カーシェアリングでも、サービス利用時に特定の自動車保険に加入する仕組みにはなっています。

しかし、返却時間の遅延などのトラブルが発生したときの具体的な対応方法は、サービスやオーナーによって異なります。そのため、サイトやアプリ自体の利用規約とオーナーが提示するルールやトラブル発生時の対応方法を確認しておくことが大切です。

 

個人間カーシェアリングを利用するときの注意点・マナーとは?

個人間カーシェアリングは、貸し手側であるオーナーと借り手側である利用者の双方があって成り立っているサービスなので、お互いが気持ちよくサービスを利用できるように、さまざまなマナーを守る必要があります。ここからは、個人間カーシェアリングを利用するときの注意点・マナーについて解説します。

 

貸し手側

愛着のある車はカーシェアに出さない

個人間カーシェアリングの借り手側である利用者は、全員が車について詳しいわけではありません。扱い方が荒い・トラブルに遭遇したなどの理由で、シェア中の車に傷が付いてしまったり座席が汚れてしまったりすることもあるでしょう。そのため、愛着のある車や新車などはカーシェアリングに出さないことをおすすめします。

 

サービスの範囲を超えたやり取りをしない

個人間カーシェアリングには利用時の規約やルールが存在しているものの、実際に利用者とやり取りをするのはオーナーです。なかには利用者側からサービスの範囲を超えたやり取りや取引を持ちかけられ、トラブルに発展する可能性もあります。

過去にはサービスの範囲を超えた取引によって、貸した車を無断転売された事件も起こっています。車を貸し出す際にはサービスの範囲を超えたやり取りは容認せず、少しでも怪しいと思ったら依頼の途中でも断るようにしましょう。

 

借り手側

利用前には必ず車両点検を行う

レンタカーの場合は、各店舗が車のメンテナンスと掃除をしたうえで受け渡ししてもらえます。個人間カーシェアリングの場合、オーナーの車をそのまま借りることになります。そのため、傷はあるか・ライトやブレーキなどが利くかなどの点検をしたうえで使うことが大切です。

事前に車体や機能の点検をすることで思わぬ事故だけでなく、返却時に「傷を付けられた」と疑われてしまうのを未然に防げます。もし利用前の点検で傷を見つけた場合には、スマホなどで写真・動画を撮影しておくと安心です。

 

借りた車はきれいに使う

個人間カーシェアリングで借りられる車は、オーナーの所有物です。また、自分が返却した後はオーナーやほかの利用者も使います。ゴミや汚れなどが残ったままにしているとオーナーのメンテナンスの手間がかかるうえ、ほかの利用者が気持ちよく使えません。

返却前にはゴミや汚れを残さないようにするとともに、シェア中の車はできるだけきれいに扱うことが大切です。オーナーによっては車内での喫煙を禁止していることもあるため、その場合は必ず守りましょう。

 

共通事項

補償内容をチェックしておくこと

個人間カーシェアリングのサイトによって、加入する保険だけでなく事故やトラブル発生時の補償内容が異なります。そのため、オーナー・利用者問わず、利用前には具体的な補償内容や金額・補償を受ける際の手続きを確認しておきましょう。

 

緊急時の連絡先・チャットツールの確認をしておくこと

個人間カーシェアリングは、オーナーと利用者の信頼によって成り立っています。しかし、シェア中に連絡が取れなくなるというトラブルに遭遇する可能性もゼロではありません。そのため、事前に緊急時の連絡先や取引の際に利用するチャットツールについて、オーナー・利用者間で打ち合わせておきましょう。

 

個人間カーシェアリングを扱うおすすめのアプリを紹介!(2022年11月末現在)

レンタカーよりも気軽に車を借りられる個人間カーシェアリングは、多くのメディアからも注目されているサービスです。今や、さまざまなコンセプトのプラットフォームが存在しています。ここからは、個人間カーシェアリングを扱うおすすめのアプリを紹介します。

 

Anyca(エニカ)

「Anyca」は、株式会社ディー・エヌ・エーとSOMPOホールディングス株式会社が出資するカーシェアリングアプリで、オーナーやディーラーとのカーシェアが可能です。保険会社と連携した保険補償システムを導入しており、事故・故障の際には24時間・365日電話対応してもらえます。また利用時の不安やユーザー間トラブルが発生した場合にも、対応してもらえるカスタマーサポート体制が整っています。

 
 

ridenow(ライドナウ)

「ridenow」は、「移動をもっと簡単に。身近に。」をコンセプトにしています。プラットフォーム手数料が無料という点が魅力です。利用時に保険会社が提供するワンデーサポーターに加入できるため、万が一の事故やトラブルにも備えられます。

 

個人間カーシェアリングで気軽にドライブを楽しもう

サイトやアプリを通して気軽に車が借りられるのが、個人間カーシェアリングならではの魅力といえます。個人間カーシェアリングを使えば、あなたの毎日のお出かけがもっと手軽になることでしょう。今回紹介したメリットやデメリット、おすすめのアプリを参考にしながら、気軽にドライブを楽しんでみてください。

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