クルーザーシェアリングってどんなサービス?
クルーザーシェアリングは、昨今注目されるシェアリングエコノミーサービスの1つです。多彩なクルーザーを気軽に借りられるとして人気ですが、実際はどのようなサービスなのでしょうか。ここからは、クルーザーシェアリングサービスの概要について解説します。
複数人のユーザーが1つのクルーザーを共有するサービス
クルーザーシェアリングには、大きく分けて「共同オーナー型」と「タイムシェアリング型」の2種類が存在しています。どちらも複数人のユーザーが1つのクルーザーを共同でシェアし、必要なときにだけ利用する仕組みになっているのが特長です。
「共同オーナー型」は会員登録した個人や法人ユーザーがクルーザーのオーナーとなり、共同で所有し利用するサービスです。一般的なレンタルとは異なり、船舶の一部がユーザーの所有物として登記されます。そのため、自分の持ち分を資産として所有・売却が可能です。
「タイムシェアリング型」はサービスの運営会社が管理するクルーザーを、ユーザーが利用時間に合わせてシェアリングします。レンタルに近いシステムですが日常的にクルーザーが使えるよう、手軽な料金プランとシステムが用意されている傾向にあります。
小規模のボート類であればより柔軟なシェアリングも可能
クルーザーシェアリングサービスのなかには、小型ボートやヨットなどのシェアリングが可能なサイトもあります。その場合、大型クルーザーに比べて料金プランが安く、管理しているボートの数も多い傾向にあるのです。スケジュールや予算に合わせて、より柔軟にシェアリングができるでしょう。
クルーザーシェアリングの魅力やメリットは?
さまざまなスタイルで展開されているクルーザーシェアリングサービスは、ぜひチェックしてもらいたい魅力がたくさんあります。ここからは、クルーザーシェアリングの魅力やメリットについて詳しく解説します。
低コストでクルーザーを利用できる
クルーザーを買う場合、本体の購入費だけでなく保管する際にかかる係留費や施設利用料などが必要です。また、安全に水上でクルーザーを走らせるためのメンテナンス費や船舶検査費、保険料などの維持費もかかります。
クルーザーシェアリングの場合、クルーザーの維持や管理を複数のユーザーが共同で行ったり、運営会社が担当したりします。そのため、ユーザー1人あたりが負担するコストが、購入時よりも格段に抑えられるメリットがあるのです。
スケジュールに合わせて短時間から使える
海の旅を快適にしてくれるクルーザーですが、ユーザーによって利用頻度は異なります。クルーザーを購入した場合、ユーザーの利用頻度によっては維持コストとのバランスが悪くなる可能性もゼロではありません。
その点クルーザーシェアリングは、数時間~数日といった短時間でのシェアが可能です。また、サイトによっては1ヶ月程度のサブスクリプションが利用できます。必要なときだけ借りてそのまま返却できるので、より手軽にクルーザーを利用できるメリットがあります。
キャプテンごとシェアすれば船舶免許がなくても利用できる
クルーザーを水上で実際に走行させるためには、船舶免許が必要です。しかしクルーザーシェアリングサービスのなかには、船本体だけでなくキャプテンやクルーのスキルシェアが可能なものもあります。船舶免許がない人でも、操縦をキャプテンに任せて気軽にクルージングを楽しめるでしょう。
おすすめのクルーザーシェアリングの楽しみ方は?
クルーザーシェアリングは、気軽に多彩なモデルや大きさの船を借りられます。そのため、実にさまざまな用途やシーンでの利用が可能です。ここからは、クルーザーシェアリングのおすすめの楽しみ方を紹介します。ぜひ実際に利用する際の参考にしてみてください。
休日の海上ツーリング
小型のクルーザーやヨットを借りる場合、海上ツーリングに活用するのもおすすめです。普段はなかなか見られない、海上から見る日本の大自然を堪能するのも良いでしょう。エンジン付きミニボートであれば、免許や船舶検査がなくても手軽にツーリングができます。(全長3m未満、エンジン出力1.5kw未満のものに限る)
記念日のクルージングパーティー
大型のクルーザーであれば、イベントや記念日などの特別な日のパーティー会場として活用することも可能です。昼間はもちろん、夕暮れや夜景を見ながらのクルージングパーティーは、記念日をより魅力的に演出してくれるでしょう。
マリンアクティビティの移動用
小型・中型のクルーザーであれば、シュノーケルなどのマリンアクティビティを楽しむ際の移動手段にもぴったりです。通常ではなかなか行けないような穴場スポットにも、クルーザーがあれば簡単にアクセスできます。
船・クルーザーの操縦練習
船舶免許を持っている人であれば、操縦練習用としてクルーザーをシェアリングするのもおすすめです。小型から大型までさまざまな種類のクルーザーやボートを借りられるので、自分が操縦してみたいモデルで思う存分練習できます。
クルーザーシェアリング利用時の料金目安はどれくらい?
クルーザーシェアリングを実際に利用する際、料金はどれぐらいになるのでしょうか。ここからは、クルーザーシェアリングを利用したときのおおまかな料金の目安を紹介します。
中・大型クルーザーだと15~900万円程度
クルーザーの場合、定員10名程度の中型モデルであれば1回の利用で15~20万円程度が目安です。大人数に対応できる大型クルーザーの場合になると、900~1,000万円程度になります。
しかし、同じモデルや大きさのクルーザーであっても、サービスによって1回あたりの利用時間に差があります。そのため、想定している利用時間に料金プランが合っているかをしっかり確認することが大切です。
小型のボート類では2万円前後
レンタルサービスなどでも扱っている小型のボートやヨットの場合は、2万円前後です。大型クルーザーに比べると、料金が安くなる傾向にあります。シェア可能な船の数も多いので、短期利用にもぴったりです。
年会費・メンテナンス費などが含まれる場合も
シェアリングサービスでクルーザーを借りる場合、サービスによっては年会費やメンテナンス費などが含まれていることもあります。そのため実際に利用する場合には、料金の内訳をしっかりチェックしておくことが大切です。
クルーザーシェアリングができるサイト・アプリを紹介!(2022年6月末現在)
同じクルーザーシェアリングでも、サイトによってシステムや船の種類・モデルが少しずつ異なるので、自分に合ったサービスを探すことが大切です。ここからは、クルーザーシェアリングが利用できるサイト・アプリを紹介します。
Anniversary Cruise(アニバーサリークルーズ)
「Anniversary Cruise」は、タイムシェアリング型のクルーザーシェアリングです。運営会社のサポートのもと、10名以内のオーナーが共同で所有するシステムになっています。管理やメンテナンスを全て会社に任せられるうえ、飲食や演出サービスなども用意されています。パーティーやイベント用としての利用にもおすすめです。
UNIVERSAL CRUISE(ユニバーサルクルーズ)
「UNIVERSAL CRUISE」は、「共同オーナーシッププログラム」を展開しています。これは、大型クルーザーを複数のオーナーが共同で所有し、好きなときにタイムシェアできるというものです。キャプテンやクルーなどの乗組員も手配できるうえ、故障時にも運営会社のスタッフに対応してもらえるのが魅力です。
ヤマハマリンクラブ Sea-Style(シースタイル)
「ヤマハマリンクラブ Sea-Style」は、音響機器や自動車部品などを手掛けるヤマハが提供しているサービスです。小型クルーザーを中心に、エリアや時間帯などの細かい条件からシェア可能な船を検索できます。安全に操縦するためのレクチャーも用意されているので、初心者にもおすすめです。
クルーザー・船シェアリング
「クルーザー・船シェアリング」は、大阪府に本社を構えるクルーズシェアという会社が展開するサービスです。乗船人数15名程度の中型・大型クルーザーのシェアができます。料金プランは6ヶ月か1年間の2種類が用意されているので、長期利用におすすめです。
より安全にクルーザーシェアリングするためのポイントは?
クルーザーを操縦・活用する際には、車やバイクとは違った点に注意しなければいけません。ここからは、より安全にクルーザーシェアリングを楽しむ際のポイントを解説していきます。実際にクルーザーを利用する前に、ぜひチェックしておきましょう。
保険の内容を確認しておく
クルーザーシェアリングサービスのなかには、事故が発生したときに活用できる保険や補償制度を取り入れているものもあります。エンジン焼き付きや、対人・対物のように、保険が適用される内容は各サービスによって異なります。
そのため、事前に自分が利用しているクルーザーシェアリングサービスが提携している、保険制度の内容を確認しておきましょう。
航行計画を立てておく
クルーザーシェアリングをする前には、目的地やルートといった利用時の航行計画を立てることが大切です。事前に計画を立てておくことで、目的に合ったクルーザーを探しやすくなります。また、天候などのトラブルが発生した際に対応しやすくなります。
発航・返却前に必ず点検する
シェアリングサービスで利用できるクルーザーは、管理している運営会社などがメンテナンスを担当しています。ですが事故防止のためにも、発航前に必ずエンジンや船外機などの点検をしましょう。また、借りたクルーザーは、ほかのユーザーも利用します。シェア終了後には設備に問題がないか、備品は揃っているかなどを点検してください。
緊急時の連絡手段を確保しておく
クルーザーシェアリング中には、トラブルが起こる可能性があります。濃霧や大雨といった天候トラブルによって海の様子が大きく変化したり、乗船している人が体調不良になってしまったりなどです。トラブルが起こったときのためにも、緊急時の連絡手段を確保しておきましょう。
操船は必ず船舶免許を持つ人が行う
一部の小型ボートを除き、クルーザーを操縦する際には、操船や航路などに関する知識を有していることを示す船舶免許が必要です。運転は必ず免許を持っている人が担当しましょう。もし免許を持っていない状態でシェアリングをする場合は、キャプテンのスキルシェアができるサービスを活用してください。
クルーザーシェアリングで快適な海の旅を楽しもう!
クルーザーシェアリングは、マリンアクティビティやクルージングパーティーなどで利用できます。さまざまな用途で海の魅力をたっぷり味わえるのが、クルーザーシェアリングの最大の魅力です。クルーザーシェアリングで海をとことん満喫してみてはいかがでしょうか。
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