選書サービスとは?

「選書サービス」という名前を聞いたことはあっても、利用したことがない人は多いのではないしょうか?そこでまずは、選書サービスの概要について説明します。

好みやリクエストに応じた本をプロの選書人が選んでくれる

選書サービスとは、書店員がプロの選書人としてその経験をシェアし、本を選んでくれるサービスです。選書人はアンケートを実施し、利用者の年齢や好み、リクエストを受けてそれぞれに合った本を選んでくれます。

アンケートは、メール・手紙・電話などさまざまな形式があります。それによって選ばれる本は、選書人の特長が出る部分といえるでしょう。最近では、本屋だけではなく、読書家の人が個人で選書するスキルシェアサービスも増えてきています。

選書サービスを利用する目的はさまざま

選書サービスを利用する目的は「どんな本を選べばよいかわからない」といった初心者ばかりではありません。「今まで読んだことのない新しいジャンルの本と出会いたい」「本が届くまでのドキドキ感を楽しみたい」などの目的で、読者家にも利用されています。

選書サービスの選び方

選書サービスは本屋だけでなく個人で行う人も増えており、多数のサービスが存在しています。そのため、どの選書サービスがよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。そこでここからは、選書サービスの選び方を紹介します。

読みたいジャンルに対応しているか

選書サービスは、まず自分が読みたいジャンルに対応しているか、事前に確認しておいた方がよいでしょう。本には多くのジャンルがありますが、依頼する選書サービスによっては、ジャンルを限定している場合があるためです。

本の主なジャンルには、小説・エッセイ・ビジネス書・洋書・歴史・教養・児童書・絵本・マンガなどがあります。例えば、小説が読みたいと思っていても、児童書や絵本がメインのサービスでは好きな本と出会えないですよね。そのため、選書をおまかせする場合でも、ある程度のイメージは必要です。

サービス内容

選書サービスでは、本のリストだけ教えてくれるサービスと、実際に本を発送してくれるサービスがあります。どちらのサービスを希望しているかによっても、選書サービスの選び方は異なってきます。

「選書サービスの気軽な体験がしたい」場合は、リストだけにすると比較的初期費用が安く済むためおすすめです。「本屋に行く時間が取れない」「本が届くのをドキドキしながら待ちたい」といった場合は、発送までしてくれるサービスがぴったりです。

ただし、選書サービスは過去に読んだことのある本がリストに含まれる可能性があるため、選び直しできるかの確認も必ず行いましょう。

本が届くまでの日数や冊数

本が届く選書サービスを利用する場合、自宅に届くまでの日数や冊数もチェックしておきましょう。自宅に届くまでに時間がかかる場合は、読書欲が薄れてしまう可能性があります。また、本を読み慣れていない人にまとめて10冊届いても、持て余してしまうかもしれません。

提供されている選書サービスが、どのようなプランになっているのかをきちんと調べ、自分に合ったものを選びましょう。

おすすめの選書サービス6選(2023年7月末現在)

ここからは、おすすめの選書サービスを6つ紹介します。それぞれのプランの内容や特徴を解説しているので、自分に合った選書サービスを見つけてみてください。

ブックカルテ

「ブックカルテ」は、全国の書店員と利用者をマッチングするサービスを行っています。登録している40以上もの店舗の中から、本のジャンルやどのような気持ちになりたいかなどを選択すると、条件に合った書店員が表示されるシステムです。そのため、選書してほしい本のジャンルが決まっている人に向いているでしょう。

大きな書店から小さな本屋まで、書店員の写真やプロフィールが記載されているので、自分で好きな人を選択してアンケートに答えるとリストが届きます。そのリストを承認すると、約1万円分の本が自宅に届く選書サービスです。

HOBO LIBRARY(ホーボーライブラリー)

中古本を含めてお得な値段でたくさん読みたい人は、「HOBO LIBRARY」に依頼してみましょう。新品本と中古本を合わせた30万冊の在庫から、副店長と書店員でピッタリの本を見つけてくれます。

5,000円から12,000円まであるプランの価格は、書籍代に選書料と送料が含まれた金額です。ジャンル指定とおまかせのどちらも対応しており、新品本多めまたは中古本多めなどのリクエストにも応えてくれます。

文喫

「文喫」は、書店独自のテーマに沿った本を選書して、福袋のような形で販売しています。例えば、「ひねくれものが読む本」「もしも、無人島に持っていくなら。」「久しぶりのあの人に会いたくなる本」などです。何が入っているかは自宅に届いてからのお楽しみなので、ワクワク感が得られます。

また、電話ヒアリングを元にした「選書宅配サービス」も行っています。金額に合わせて、利用者のためだけに全ての本を選んでくれるサービスに、六本木の文喫の入場券がセットのプランです。1冊1冊の本には、スタッフがコメントを添えた栞が挟まれています。

双子のライオン堂

新しく発売された本を読みたいときは「双子のライオン堂」を利用してみるのもおすすめです。「本棚からの便り」のプランは、半年以内に発刊された新品の本か既刊の新品の本が月に1~2冊、3か月間届きます。

自宅の本棚の写真とアンケートから、利用者にいつか合いそうで、かつ、本屋に行っても手に取らなそうな本を届けてくれるサービスです。そのため、利用者が読んでからすぐではなく、時間が経ってから面白いと感じる本を選んでいる点は他の選書サービスにはない特長といえます。

Biz-Books(ビズブックス)

選書のみを希望している場合は、プロの選書人であり年間300冊以上の本を読んでいる江戸たつきさんが行っている「Biz-Books」がおすすめです。簡単なカルテを記入した後にZoomで約60分間の対話を行い、利用者に適した本を選んでくれます。

選書リストには、選んでくれた本のタイトル・著者・Amazon購入リンク・選定コメントなどが記載されており、自分で購入するシステムです。リストの中に読んだことのある本がある場合は、1回のみ選書し直ししてもらえます。また、どうしても満足できなかったという場合のみ、全額返金保証があるので安心です。

ココナラ

選書サービスを利用するのであれば、「ココナラ」のスキルシェアでマッチングする方法もあります。書店員だけでなく、個人の読書家がそのスキルを活かして選書をしています。提供方法や予算などで絞り込みができることや口コミを見られるため、自分に適したサービスが見つかりやすいでしょう。

また、比較的安い価格で提供しているため、気軽に試せるのも嬉しいポイントです。見積もりやカスタマイズに応じてくれる場合もあるので、相談から始められます。

置き場所に困った本は預かりサービスへ

本をたくさん買うと、置き場所に困ることがあります。そこでここからは、本の預かりサービスについて紹介します。

本の預かりサービスとは?

本の預かりサービスとは、置き場所に困った本を段ボールに入れて、倉庫で保管してくれるスペースシェアリングサービスの1つです。本専門と、本だけでなく小物も預かってくれるサービスがあります。基本的に空調の整った空間で、劣化を防ぎながら保管できるのが利点です。

本の預かりサービス3選(2023年7月末現在)

おすすめの本の預かりサービスを3つ紹介するので、こちらもチェックしておきましょう。

サマリーポケット

さまざまなカテゴリの物を預けられる「サマリーポケット」では、ブックスプランを展開しています。専用の段ボールに入る分なら、冊数の制限はありません。箱は、文庫本であれば130冊入る大きさです。

ブックスプランでは、本だけでなくDVDやゲームソフトなども一緒に入れられます。預けた荷物はスタッフが全て撮影し、個々に管理できるので便利です。バーコードがあるアイテムであれば、自動的に読み込まれたタイトルと画像が表示されます。

minikura(ミニクラ)

スマホで簡単に預けた本を管理できる「minikura」では、アイテム撮影なしの「minikuraHAKO」か、撮影ありの「minikuraMONO」が選択できます。HAKOの方は取り出すときに箱単位ですが、MONOは1アイテムずつの取り出しが可能です。

「minikura」は、創業70余年の寺田倉庫株式会社が運営するトランクルームで、美術品やワインなどの保管が難しい品物を管理してきた実績があります。そのため、大切な本も安心して預けられるでしょう。

Book Ocean(ブックオーシャン)

本専用の倉庫を探しているのであれば「Book Ocean」がおすすめです。本にとって最適な定温定湿の専用倉庫で、災害対策も万全のため自宅で保管するよりも本の劣化などのリスクを低減できます。

預けた本は利用者専用のWEB本棚に自動登録されて、画像やタイトルから検索できるので、お目当てのものを見つけるのも簡単です。

選書サービスで新しい本との出会いを楽しみましょう

選書サービスは、自分では選ばない本や普段あまり見かけない本と出会うチャンスです。また、普段は本を読まない人でも、好みに合わせた本を選んでくれるので、購入してからの満足度も高くなるでしょう。本記事を見て気になったら、この機会に選書サービスをぜひ利用してみてください。

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