共働き夫婦の家事分担の現状とは
総務省統計局が行った調査によると、2021年は2016年と比較して、家事や介護などに1日に費やされる時間の割合は、男性は若干増えており、女性は減少傾向にあります。
また、2016年以降6歳未満の子どもを持つ共働き世帯では、妻の育児にかける時間が35分増加し、家事関連の時間全体にすると23分増えています。
また、株式会社一条工務店が共働きしている既婚男女を対象に行った調査では、全体の約68%の女性が、家事の7割以上を担当しているという結果が出ています。
家事分担の理想の割合は男女とも1位が「5:5」と答えていますが、現状の家事分担の満足度は夫が約86%であるのに対して妻は約54%と、男女で差がある結果になっています。
参考元:我が国における家事関連時間の男女の差(総務省統計局)
共働き夫婦の家事シェアに関するアンケート2024(株式会社一条工務店)
共働き夫婦が円満に家事分担するコツ
先に示したデータからもわかるように、男性が家事に参加する機会は増えていますが、家事分担割合は女性の方が高いのが現状です。
そのため、夫と妻でお互いが気持ちよく協力し合えるように、共働き夫婦が円満に家事分担をするコツをご紹介します。
家事を見える化して分担を明確にする
共働き夫婦が円満に家事分担するには、家事を見える化するのがポイントです。掃除・洗濯・料理・買い出しといった名前のある家事は、目に見えて結果が出るため、やりがいを感じやすいのが特長です。
しかし、調味料を補充したり交換したり、布巾の交換や食卓の片づけなどの細かい家事は、名もなき家事といわれています。名もなき家事は気づかないことも多いため家事と認識されず、一方的に負担を感じやすくなってしまうのです。
溜まったゴミをまとめたり、新聞や雑誌をまとめたりなど、やることを明確にすると負担をかけていたことも理解できるようになります。
それぞれの得意・不得意を考慮する
夫婦それぞれの得意と不得意を考慮して、家事分担をすることも大切です。料理が得意な方が食事作りを、掃除が好きな方が掃除機や拭き掃除など、夫婦で話し合い得意分野を担当した方が家事の質が向上します。
分担した家事が苦手なものでは、ストレスや不満も溜まりやすく、作業効率も下がってしまうため、お互いのスキルを把握することも重要です。
また、得意不得意がない場合は、好き・嫌いといったことを考慮して選ぶのもよいでしょう。家事への抵抗感が減るので、夫婦の関係性もよくなり継続しやすくなります。
定期的に話し合いをして見直しをする
家事分担が決まっても、定期的に話し合って見直しすると、共働き夫婦の家事分担が円滑になります。
得意不得意を考慮した家事分担でも、実際にやってみて負担がかかっている場合は改善が必要です。
また、自身や相手の労働状況や、家族の健康状態など生活環境が変化する場合もあります。夫婦で定期的に話し合いを行い、夫婦間だけで解決できない場合は、家事代行サービスを導入するのもおすすめです。
共働き夫婦が家事代行サービスを利用するメリット
共働き夫婦にとって、夫婦だけで仕事と家事を両立するのは難しく、関係性が悪化することも場合もあります。家事代行サービスを利用することによって、共働き夫婦が得られるメリットについて解説するので、導入を迷っている方は参考にしてみてください。
肉体的・精神的負担の軽減につながる
共働き夫婦が家事代行サービスを利用すると、肉体的疲労や精神的負担などの軽減につながります。
仕事でどんなに疲れていても、毎日行わなければならない家事もありますが、人に任せられる部分は家事代行に依頼し、自分自身ができる範囲にすることで休息やリフレッシュの時間を取ることも可能です。
家事をやらなければならないというプレッシャーからも解放されるので、精神的な負担が軽減され、家事の分担を巡っての夫婦間のもめごとも少なくなるでしょう。
仕事のパフォーマンス向上につながる
家事の分担が減ることにより仕事に集中しやすくなるため、作業効率もアップします。子育て世代では、夕飯の買い物や子どもの送り迎えなどで仕事の時間が限られる場合もありますが、在宅勤務であれば終業時間まで業務に取り組むこともできるでしょう。
家事代行に任せられる範囲を夫婦で話し合っておけば、どちらかが仕事をセーブする必要がなくなり、仕事のパフォーマンス向上にもつながります。
家族との時間や自分の時間を増やせる
家事代行サービスを利用して共働き夫婦の家事分担を減らせば、その時間を家族とのコミュニケーションに使ったり、自分自身の趣味やリフレッシュの時間に充てたりすることも可能です。
小さい子どもがいる場合は一緒に遊ぶ時間を作ったり、小学生なら勉強を見てあげたりと、子育てにも集中しやすくなるでしょう。
共働き夫婦が家事代行サービスを選ぶ際のポイント
共働き夫婦の家事分担を減らすのに役立つ家事代行サービスですが、どのサービスを選べばよいか迷う方も多いでしょう。ここからは、共働き夫婦が家事代行サービスを選ぶ際のポイントをご紹介します。
サービスの対応時間が希望と合うか
家事代行サービスを選ぶ際に、サービスの対応時間が希望と合うかどうかは重要なポイントです。家族の生活リズムに合わせて利用時間を指定できれば、家事代行サービスのメリットを最大限に活用できます。
また、家事代行サービスによってサービスを利用できる曜日が限られている場合もあるため、注意が必要です。土日や祝日などに利用したい場合は、365日対応可能なサービスを選ぶのもよいでしょう。
不在時の利用ができるか
共働き夫婦にとって、不在時に家事代行サービスが利用できるかどうかも重要なポイントといえます。共働き夫婦は日中は仕事で不在なため、家事代行サービスを利用する度に在宅しなければならないとなるとかえって負担に感じる場合もあるでしょう。
家事代行サービスの中には、合鍵を預けたりスマートロックと連携したりする鍵預かりのオプションを追加できるサービスもあります。ただし、利用料金のほかにオプション料金がかかる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
予定変更に対応してもらえるか
仕事の都合や家族の体調、子育て世代では子どものイベントなどで、予定が変更になる場合もあります。そのため、急な変更にも対応してもらえるかも事前に調べておくことが必要です。
一般的に2~3日前に連絡すれば、キャンセル料はかからない場合が多いですが、前日にキャンセルするとキャンセル料が発生する場合もあります。サービスによってキャンセルできる日時が異なるので、確認しておきましょう。
作業時間がどのくらいかかるか
共働き夫婦が家事代行サービスを利用するうえで、作業時間がどのくらいかかるかも気になるところです。掃除を依頼する場合、部屋の汚れ具合にもよりますが、ある程度の時間が必要になります。
また、1人なのか2人以上で作業するのかによっても、契約した時間内にやってもらえる範囲は違ってきます。掃除や食事作りなどにどのくらいの時間がかかるかも調べておくと、お願いできる範囲がわかりやすいです。
サービスのお試し期間があるか
家事代行サービスを初めて利用する場合、どのサービスが自分たちの生活に合うのかは、サービスを使用しないとわからない部分です。そのため、サービスを契約するために、お試し期間があると便利でしょう。
一般的に通常料金より手頃な価格でサービスを提供していることが多いので、サービスの質や内容などを気軽に体験しやすいです。また、スタッフとの相性も見て、合わなければ変更できるかも確認しておくことをおすすめします。
希望するサービスのプランがあるか
共働き夫婦が希望するサービスのプランがあるかも、家事代行サービスを利用する際に事前に調べておく必要があります。掃除・洗濯・料理・買い物などが一般的で、子どもの世話を頼むことはできません。
ただし、家事代行とベビーシッターを兼ねている担当者がいる場合、家事と子どもの保育を同時に依頼できる場合もあります。子育て世代の共働き夫婦にとっては、重要なポイントです。
共働き夫婦におすすめの家事代行サービス5選(2025年9月現在)
カジタク
カジタクは、イオングループが運営する家事代行サービスです。東京・神奈川・埼玉・千葉県・愛知県・大阪府などの一部の地域を対象にサービスを提供しています。
水回りやリビング、窓などの掃除や洗濯やアイロンがけなどの希望の箇所を依頼することが可能です。初回限定でクーポンも付いているのでお得に利用できます。
CaSy(カジー)
CaSyは、スマートフォンから家事代行サービスの予約・キャンセル・変更が可能です。1時間からの掃除代行や料理代行を、手頃な料金で依頼できます。30分単位で最大4時間までの利用が可能です。
また、担当者の指名や鍵の預かりなども行っているため、共働き夫婦の生活スタイルにも合わせやすいでしょう。
ピナイ家事代行サービス
ピナイ家事代行サービスは家政婦大国であるフィリピンで国家資格を取得した人のみが所属しており、英語と日本語に対応しています。多くの自治体とも連携しており、割引や助成を受けることも可能です。
フルオーダーで希望の内容にできるプランがあり、要望に合わせて日時やスタッフの人数、作業時間なども自由にカスタマイズできます。
ベアーズ
ベアーズは20年間の実績を誇る家事代行サービスで、全国主要都市に対応しています。3時間のみのプランになっており、お試しでも安価で3時間利用できるので、依頼できる内容を把握しやすいでしょう。
また、家事代行サービスとは別に、キッズ&ベビーシッターやペットシッターのサービスも提供しています。1つのサービスでそれぞれを利用できるので、手続きが簡単です。
キッズライン
キッズラインは、家事代行を依頼したい家庭とサポーターとして働きたいスタッフをマッチングするサービスです。登録しているスタッフはそれぞれできる家事が異なるため、家庭に合った内容の方を見つけて依頼できます。
通常、家事代行とベビーシッターは別々に依頼しなければなりませんが、どちらも兼任しているサポーターに限り、家事代行とベビーシッターを同時に依頼することも可能です。
タスカジ
タスカジは、掃除・洗濯・料理・整理収納など、家事全般に対応するスキルを持つスタッフ(タスカジさん)と利用者をつなぐマッチング型の家事代行サービスです。
1回あたりの料金が1,500円〜と安く、指名予約やレビュー機能も充実しています。短時間・定期利用にも対応しており、忙しい共働き世帯でも無理なく導入できます。
共働き夫婦が家事代行サービスを利用する際の注意点
ここからは、共働き夫婦が家事代行サービスを利用する際の注意点をご紹介します。
依頼できる内容はサービスによって異なる
家事代行サービスによってサービスの内容が異なるため、依頼したいサービスがあるかを事前に調べておく必要があります。
特に子育て世代の共働き夫婦は、ベビーシッターを依頼したいと考えている方も多いでしょう。通常、家事代行とベビーシッターは同時に依頼できないことが多いので、サービスに対応しているか確認してください。
プライバシーや貴重品の管理に気を付ける
プライバシーや貴重品の管理についても、家事代行サービスを依頼する際に気を付けておかなければなりません。個人情報保護に関する教育が徹底されているか、公式サイトをチェックしてみましょう。
また、貴重品や触られたくないものなどは金庫や鍵のかかる部屋に保管して、自分自身で管理する必要があります。
損害賠償保険に加入しているか確認する
サービスを利用している最中に物損や破損が起こる場合もあるため、家事代行サービスが損害賠償保険に加入しているかどうかも重要です。
それぞれ保険の内容が異なるため、高価なものや貴重品などが自宅にたくさんある場合は、保証される条件や保証金額なども調べておきましょう。
共働き夫婦は家事分担のコツや家事代行サービスを上手に活用しよう
共働き夫婦が仕事や家事、子育てを完璧にするのは難しいことです。家事分担できる範囲と家事代行サービスを利用する部分を把握できれば、夫婦の関係もよくなるでしょう。家事分担のコツや家事代行サービスを上手に活用してみてください。
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