ライター:見習い編集長

Nolの編集長見習いをしています。好きなものはアイドル、アニメ、漫画。逆張りと順張りのハイブリッドでコンテンツを楽しんでいます。ただいまシェアリングの良さを広めるべく、見習いとして精進中。


家事代行シェアリングサービスとの出会い

7年くらい住んでいた家を引っ越した。
心機一転、ズボラな自分でも自炊を頑張ろうと奮起する。
というのも歳を重ねるにつれてさまざまな不調が出てきた。
健康にも気を使いたいと思い始めたのだ。

ただ平日は仕事がある。
土日もゆっくり休みたい。
引っ越し疲れが溜まっている。
経験の無さ故、手をつける“初め”が億劫だ。
(やり始めたらやる気が出るというのは分かるのだが、なかなか足がキッチンへ行こうとしない)

ということで、Nolでも過去に紹介したことのある「家事代行シェアリングサービス」を利用してみようと考えた。 


関連記事

家事が苦手な方必見!手軽に利用できる《家事代行シェアリング》を徹底解説

毎日の掃除や洗濯・料理など、さまざまな家事を気軽に頼める「家事代行シェ



世の中にはいろんなサービスが溢れているもので、この「家事代行シェアリングサービス」とは、毎日の家事・洗濯・料理などの家事全般を個人事業主の方へ依頼することのできるCtoCのサービスである。 




ハウスクリーニングやプロのシェフを呼んで家事をしてもらうのとは違い、価格が安く気軽に利用ができる。また、サービス内容が個人事業主それぞれのスキルによって異なるため、依頼内容がパッケージ化されておらず、自分の要望を細やかに伝えられる余白がある。

というのも、大体の家事代行シェアリングサービスは「チャット機能」を使って依頼内容を詰めていく。このやり取りの内容は後ほど記載させていただく。

それでは、
\忙しいときややる気の無いときは、便利なサービスに頼ってみよう。/ 

    とくに読んでもらいたい方

  • 一人暮らし
  • ズボラ
  • 土日に作り置きをしたい
  • 料理が苦手

利用の流れ

家事代行シェアリングサービスの解説記事でも複数のサービスを紹介したが、今回は「タスカジ」というサービスを使うことにした。

特別大きな意味はなく、今回はお試し感覚の利用なので1番価格がお手頃だったものを選んだ。念のため、関連記事内のタスカジ紹介文を引用しておく。 


「タスカジ」は、内閣官房が掲げるモデルガイドラインに基づいたシェアリングエコノミー認証を受けており、掃除や料理などの家事全般はもちろん、ペットケア・チャイルドケアまでまとめて依頼できます。口コミ・レビューによってシェア相手の仕事ぶりがチェックでき、損害賠償保険も用意されているため、初心者にもおすすめです。 




おそらく、どのサービスも依頼から家事完了までの流れは大きく変わらないと思うが、ざっくり説明すると 以下の流れが主流かと思う。

    依頼~家事完了までの流れ

  1. 1アカウント登録
  2. 2代行する人を選ぶ
  3. 3依頼内容をチャットでやり取りする
  4. 4当日必要なものを準備する
  5. 5家事代行をしてもらう
  6. 6サービスに口コミ(感想)を書く
  7. 7お金を支払う


一般的な家事代行サービスと違うのは、あくまで個人対個人のマッチングで契約が成立するので、

・依頼内容によっては「②代行する人を選ぶ」で申請しても断られることがある

・「③依頼内容をチャットでやり取りをする」にて、細かい要望まで依頼をすることができる

・「④当日必要なものを準備する」必要がある
 プロに頼むときはプロがご自身の調理器具などを持ってくることが普通だが、シェアリングサービスとなると借りるのは「スキル」のみなので、殆ど依頼主の器具が主になる

・肝心の「⑤家事代行をしてもらう」が、自宅に招き入れることに心理的ハードルが邪魔をする

ことが特性としてあげられる。 


依頼内容によっては「②代行する人を選ぶ」で申請しても断られることがある


これは利用して初めて気づいたのだが、アカウント登録の段階で本人確認書類の登録や詳細なプロフィールが求められる。たとえば、家族構成(大人、子供それぞれの人数)や部屋の写真、キッチンの写真、ペット情報など。もちろん任意記入の項目もあるが、書いていたほうがマッチング率が高くなる。依頼する相手も自分と同じく個人なのだから、初対面の人の家に上がるのはやはり心理的ハードルが高いのだろう。情報があればあるほど、お互い安心できるというものだ。

ちなみに、プロフィール写真は依頼した人にしか表示されないと勘違いしてしまい、自分の顔写真を設定してしまった。のちのち口コミを書いた際に公開されてしまったので、注意が必要だ。もちろんすぐに変えることができたので事なきを得たが。 


「③依頼内容をチャットでやり取りをする」にて、細かい要望まで依頼をすることができる


マッチングが成立したら、今度はチャットにてお願いしたいことの詳細を詰めていく。細かく言うと、「②代行する人を選ぶ」の時点で料理や掃除、整理整頓、買い物などざっくりしたカテゴリを選択して依頼をするのだが、このチャットではお願いしたいメニューや当日用意しておいたほうが良い食材、調理器具など具体的なことをやり取りするのだ。

私の場合、はじめに要件として提出したのが以下。

・1週間分の作り置きをお願いしたい

・栄養が偏っているので、野菜や普段使用しない魚の料理を食べたい

・何品かリクエストをし、残りは冷蔵庫に入っているものを見て当日作ってほしい 

今になって失敗したな…というのが3つ目の「冷蔵庫の中身見て自由に作ってね」の要望だ。お相手が、というよりは私が料理初心者すぎてどんな食材を買っておけば良いのかすごく迷った。あらかじめ全てメニューを決めておけば、購入する食材もあらかた目処がついたのでラクであっただろう。とりあえず、何にでも使えそうなにんじんやじゃがいも、たまねぎあたりを購入して、あとは好きなブロッコリーやマッシュルームを準備してみた。なかには食材の買い出しから依頼をすることができる方もいるみたいなので、次回タスカジを使用する際は試してみようと思う。

こんなとりあえずでも当日はキレイに美味しい食事を作ってくださり、とても感動した(しかも、日持ちの少ない食材から使用してくれるなどのお気遣いもあった)。とくに、ブロッコリーとさつまいも・ツナのマヨネーズ和えがとても美味しく、後日味を再現してみようと作ってみたが、なかなかあの味には到達しなかった…。練習が必要だ。 


「④当日必要なものを準備する」必要がある。


包丁やまな板、フライパン、ボール、菜箸などのオーソドックスな調理器具や料理酒、みりん、しょうゆ、塩、砂糖などのよく使う調味料があれば問題が無いだろう。

家事を全くしない…という方はこれらをイチから揃える必要がある。サービス内で依頼する人を選ぶ際にプロフィール上で「これとこれとこれは準備していてください」と丁寧に書いている方もいらっしゃったので、頼む際は参考にすると良いと思う。

今回私は作り置きを頼んだので、保管用のタッパーを多めに購入しておいた。また、グラタンをリクエストしたのだが肝心のグラタン皿(耐熱皿)がなかったので、使い捨てのアルミホイル容器をスーパーで購入した。


「⑤家事代行をしてもらう」が、自宅に招き入れることに心理的ハードルが邪魔をする


相手も自分も「個人」としてのやり取りなので、やはり初対面の方を家に呼ぶには抵抗がある。おそらく、これがシェアリングサービスの最大の課題なのだろうと思う。

結論から言って、今回の依頼中にトラブルや気になることは一つも無かった。というのも、タスカジでは個人事業主として働く(登録する)際に必ず「面談」が行われる。また、「料理」のスキルを提供している方の場合、タスカジ側がまずモニターとしてその方の料理っぷりを見る。その内容をもとに、一人ひとりの口コミ欄へ「依頼者の方へこのタスカジさん(タスカジではスキルを提供している方をタスカジさんと言う)をおすすめする理由」「タスカジさんへのFBと今後のアドバイス」「作業のプロセスや段取り、丁寧さ、主体性の各項目指数」などを記載してくれるのだ。この内容が充実しており、サービス運営者の目が入っていることで、私はとても安心できた。

また、各プロフィールには年代や性別、家事年数や資格などの基本情報、無断や直接キャンセルなどのキャンセル率、得意分野など自己紹介のフリー記入欄、依頼者からのリピート率や口コミが表示されている。タスカジさんを選ぶ際に口コミは非常に大切な指標の一つになると思うが、私は料理の写真が載っているかどうかを一つ軸にして選んでいった。というのも、やはり文章だけだとなかなかイメージがつきにくかったからだ。写真を載せるくらい見栄えも味も美味しかったのだろうという期待も込めていた。

 

【検証】コスパはどうだったのか


当日タスカジさんに来てもらい、調理器具の場所や冷蔵庫の食材を一緒に確認し、あとは本当に何もせず全て任せっぱなしだった。(ちなみに、今回は作業時間を3時間でお願いしていた。タスカジは1時間●千円とタスカジさんのスキルによって値段設定が決まっており、最低3時間から依頼ができるサービスだ。値段設定など細かい部分は公式HPを参照してほしい。) 


お金編


今回の「1週間作り置き」タスカジ利用でかかった費用が以下。

・タスカジ利用料 6,480円(3時間利用料金5,700円+交通費)
・食材費 5,328円
・アルミホイル容器 298円

合計12,106円(税込) 1日あたり約1,729円

※タッパーは今後も使うだろうから、今回の試算では除外しておく。
※調味料はすでに購入していた分で賄っていたため、試算には入れていない

総務省が公表している「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年(令和5年)7~9月期平均」によると、勤労者世帯(単身×働いている)の食費は¥146,857である。
これを1日あたりで計算すると約1,596円。

とくに、普段料理をせず外食やコンビニ・スーパーの弁当などを食べていると普通に1日1,500円は超えてしまう。毎回家事代行に頼むのはお金持ちじゃないので無理だが、この数字を見るとたま~~にレベルであれば利用しても良いな、と感じた。

出典:総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 診断結果表 四半期 2023年7~9月期 (https://www.e-stat.go.jp/


時間編


今回3時間依頼をしたので、その間に私が行えたことを列挙する。

・風呂上がりだったので髪を乾かす。
・洗濯乾燥機のスタートボタンを押す。
・PS4でホグワーツレガシーをする。
・ホグワーツレガシーで山トロールとの対戦に苦戦。3回挑戦してやっとの勝利。
・オープンワールドなので気になる箇所にあちこち行き、全くメインストーリーが進まない。
・3時間弱のプレイで進行度が30%→32%になる。

読んでわかると思うが、非常にリラックスして過ごすことができた。 


心情編


前述したとおり、時間にも余裕ができたが「料理をしなくて良い」という日々のタスクが一つ減るだけで心がとても軽くなった。また、翌週は出張が響いて生活リズムが乱れたときも、レンチンするだけで美味しいご飯が食べられて文化的な日々を送ることができたのも嬉しかった。

依頼日までのチャットワークでのやり取りは非常にレスポンスもはやくスムーズだった。こちらからリクエストしたメニューは鮭大根、グラタン、青椒肉絲、里芋と豚肉の照り焼きの4品。普段使わない下ごしらえに手間がかかりそうな食材や、こまかく包丁できざまなければいけない料理、時間がかかりそうな煮込み料理を中心にお願いした。その他冷蔵庫の中身を見て作ってもらったものは、前述した「ブロッコリーとさつまいも・ツナのマヨネーズ和え、大根と人参のナムル、豚肉のハンバーグ、じゃがいも・ベーコン・ほうれん草のソテー?、鶏じゃがの5品。タスカジさんは、「普段小さなお子様向けの料理を作ることが多くて味がちょっと薄いかもしれません…」と仰っていたが、味付けもちょうど良くご飯がいつもより進んだ。

今回ご依頼したタスカジさんはとても穏やかな方で、手際もよく(包丁の「トントン」という音が一定すぎて驚いたくらい)、まるで実家に帰ったかと錯覚するような居心地の良さだった。

当日は無駄に世間話をして場を持たせる必要もなく、タスカジさんはタスカジさんの仕事を、私は私のしたいことを没頭でき、個人的にはストレスフリーな時間を過ごせたように思う(このような当日の雰囲気は、タスカジさんのお仕事スタイルによるので注意)。

 

家事代行シェアサービスを利用するメリット


改めて、今回家事代行シェアサービスを使用して感じたメリットを整理してみる。今回はタスカジを利用してみたが、他のサービスでも大枠は違うまい。

    家事代行シェアサービスのメリット

  • 人を選べる(プロフィールやレビューを見ながら)
  • コストパフォーマンスが高い(自分で作る時と比べて)
  • 時間のゆとりが生まれる(平日仕事でクタクタになっても負担にならない)
  • 心のゆとりが生まれる(私生活でもタスクに追われることはない)
  • 自分の料理スキルもあがる(コツなどが聞けるため)


結論、家事代行シェアリングサービスは一人暮らしでも十分利用する価値があると考える。家事代行と聞くと、単身世帯での利用をイメージする人は多くないだろう。私も実際使うまではコスパが見合わないんじゃないかと勝手に選択肢から除外していた。もちろん、自分のおかれている状況によって上手に活用していくことは前提だ。「自分で料理をする」「外食をする」「家事代行シェアリングサービスを使う」「プロのシェフを家に呼ぶ」など、その時々の生活に合わせてうまく折り合いをつけて、自分のズボラさと共存していこうと思う。

「家事代行シェアリングサービスを使って、心と時間にゆとりを持とう」 


商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。

KEYWORD

関連のキーワード

NEW

新着記事

RANKING

人気の記事