車のライドシェアとは

ライドシェアとは、一般ドライバーの車に行き先が近い者同士が複数人乗車して、車とドライバーをシェアするサービスです。利用者がマッチングし、ライドシェアすることで、交通費やガソリン代を節約できるメリットがあります。

 

ライドシェアは大きく二種類に分かれています。一つは登録している一般ドライバーが自身の車を使って利用者を乗せる「ライドシェアサービス」。もう一つが、一台のタクシーを何人かでシェアして利用する「相乗りタクシー」です。

 

日本で本格的にライドシェアが試験運行されたのは、2015年。Uberが福岡で「みんなのUber」として試験運行を開始しました。しかし試験運行は1カ月で中止となり、それから6年経った今でもライドシェアの普及率と認知度は低いままです。

 

一方でアメリカを中心とした海外ではUberのライドシェアがすでに普及しています。スマホ一つで、配車、乗車、決済全ての流れを完結することができます。Uberのアプリを使えば、タクシーや一般ドライバーの車まで配車することが可能です。

 

POINT

日本のライドシェア

日本では、先に述べたようにUberの試験運行がわずか1ヶ月で中止となりましたが、ライドシェアというとタクシーの乗車をシェアする相乗りが主流になりつつあります。

 

ライドシェアを利用するメリット

ライドシェアを利用したことがない人は、メリットすら想像ができないでしょう。近々、ライドシェアを利用するか迷っている人のためにも、メリットを紹介します。

 

①移動費が安くなる

ライドシェアで乗車した利用者は、通行料や燃料代などを乗っていた全員で割り勘することになるので、目的地が近いもの同士でシェアすることで、1人あたりの支払を安くすませることができます。

 

1人で目的地に向かうと高くなりがちな移動費も、誰かとシェアすることで自身の移動費も抑えられるので、節約したい方に向いています。

 

②ドライバーの評価がわかる

ライドシェアでは、利用者によるドライバー評価を行っているところが多いです。星の数で評価ポイントをつけられるパターンが多く、ライドシェア利用者はあらかじめどんなドライバーなのかすぐにわかるようになっています。

 

教育や講習で質の向上を図っているわけではありませんが、評価されることでドライバーの意識は高まります。低評価ばかりつけば信頼がなくなるからです。ドライバーは自然と高評価を狙うようになるので、必然的にドライバーの質の向上にも繋がります。

 

③料金の支払いが簡単

ライドシェアの支払い方法は基本的にクレジットカード決済、デビットカード決済、QRコード決済など、スマホ上で行われることが多いです。乗り降りもスムーズで、ストレスなく利用できます。

 

しかし中には決済サービスと連携していないために、現地での現金決済になる場合もあります。この場合は事前にドライバーと支払方法について確認をとってから利用し、トラブルにならないように注意しましょう。

 

ライドシェアを利用する上での注意点

ライドシェアを利用する際には下記の3点について注意しましょう。

①ドライバー選びは評価を見ながら慎重に

ライドシェアを利用する際は、ドライバーの評価を見た上で慎重に決めましょう。利用時のトラブルやドライバー側の過失により想定する移動時間を超えてしまう可能性があります。

 

またライドシェアサービスの場合、ドライバーは不慣れな道だと行き先を間違えてしまうといったことも。ライドシェアを利用する際は、ドライバーの評価や口コミをしっかりリサーチして、問題がなさそうかを確認してから利用すると安全です。

 

②乗車時の確認を怠らないようにする

ライドシェアの乗車時はしっかりと確認しましょう。主に確認すべき項目は2点です。車とドライバーの情報確認、自分の利用情報の確認となります。万が一、利用情報と違う際には乗車しないようにしましょう。

 

まず1つ目は、車とドライバーの情報確認です。アプリに表示されている車種・ナンバープレートだけでなく、ドライバーの名前や顔写真も含めて確認を行いましょう。乗車する車とドライバーに相違がないかを確認することから始めることが大切です。

 

2つ目は、乗車時に自分の利用情報をドライバーに確認することです。ドライバーに「誰を迎えに来たのか?」を確認してください。その際の注意点として、自分から名前を伝えないことが大切です。ドライバーと利用者の認識に相違がないことを確認した上で乗車をしましょう。

 

このように乗車前に確認すべき点がありますので、必ず確認してから乗車するようにしましょう。下記リンクではUberのライドシェア利用時の安全対策について書いてありますので、一度読んでみてください。

 

③同乗者に個人情報を知られないようにする

また自宅や職場に向かうときは乗車・降車位置を目的地から少し離れた場所に指定すると安心です。降車した後は車が去ったのを確認してから目的地に向かいましょう。

 

ライドシェアでは知らない人同士で車に乗るケースも多いため、個人情報を特定されないように注意する必要があります。車内で会話が盛り上がった際、連絡先や住所など個人情報を聞かれても容易に答えないようにしましょう。

 

日本で利用できるライドシェアアプリ(2021年7月末現在)

ライドシェアは海外では、急速に普及していますが、日本で利用できるサービスはあるのか気になりますよね。日本で利用できる、ライドシェアサービスを紹介します。

 

①notteco

nottecoは、安く移動したい人とガソリン代などの費用を抑えたい人同士をつなげるライドシェアサービスです。2007年からライドシェアサービスを開始しており、現在は40,000人以上の会員と年間約7,000のドライブマッチングの実績もあります。

 

高速代やガソリン代も同乗者全員で割り勘するため、長距離でも利用されることが多いライドシェアサービスです。移動先からの検索だけでなく、観光や帰省、イベントなど移動する目的からも検索することができるので、いろいろな角度からライドシェアする人を探すこともできます。

 

また、特に一人での利用が不安だという女性も、複数人での利用で安心して活用することができます。

 
 

②mobi

mobiは月額5,000円でエリア内の乗り放題ができるライドシェアサービスです。アプリか電話でリクエストすると平均10分で配車され、AIが最適なルートを提示し効率よく目的地まで移動できます。同居家族は6人まで登録可能で、サブスクリプションに登録していない友人や家族も同時に予約可能です。

 

こちらのライドシェアサービスは2021年7月時点で、京都の京丹後市と渋谷で提供。今後どのエリアが展開されるかは分かっていませんが、対象地域の方は気軽にチェックしてみてください。

 
 

③相乗りタクシー「AINORY」

AINORY(アイノリー)は、無料で使えるタクシーの相乗りマッチングアプリです。一台のタクシーにどんな人が乗るのか・いくら支払うべきかを確認できるので、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

一ヶ月先まで指定した日時や場所からライドシェア募集の予約ができたり、アプリを利用している人だけが閲覧できる匿名掲示板など、アプリの機能も豊富なので、初めて相乗りタクシーを利用する人も十分安心して利用できるでしょう。

 

またプロフィールを充実させておけば相手にとっての安心材料になりライドシェア成立に繋がりやすくなるので、登録したらすぐに設定することをおすすめします。

 

④相乗りタクシー「nearMe.」

nearMe.(ニアミー)は、東京15区を対象に希望の場所から指定場所へ送迎してもらえるタクシーのライドシェアサービスです。使用する車は最大6人まで利用できる大型車なので、ゆとりを持って乗車できます。

また通勤や帰宅などの普段使いだけでなく、空港までの送迎に特化した「nearMe. Airport」とゴルフ場までの送迎に特化した「nearMe. Golf」という二種類のサービスも展開しているのもポイントです。

「nearMe. Golf」は仲間同士でシェアできて、東京23区内から千葉県内にある対象のゴルフ場まで送迎可能です。定額貸切で、往復31,920円で利用できます。最大4人まで乗車できる上、ゴルフバックも持ち運べるので移動費も輸送費も節約できます。

「nearMe. Airport」は片道2,980円からライドシェアが可能で、ピックアップしてもらう場所や目的の空港によって料金が変動します。3人以上ならグループ割で片道1,500円OFFからとお得です。

 

まとめ

今回はライドシェアについて紹介しました。ライドシェアは日本ではまだ主流となっているわけではありませんが、今後、日本でライドシェアがどのような変化をしていくかが注目されます。社会や時代が変化すれば、ユーザーの需要もおのずと変化するものです。ライドシェアも、ユーザーから求める声が高まれば、状況は徐々に変化していくかもしれませんね。

 

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