雨の日にも着物レンタルはできる?

3人の着物の女性

借り物だからこそ、汚れやすい日に着物レンタルをするのは難しいイメージがありますが、実はそんなことはありません。雨でも安心して利用できるよう、クリーニングや補償に関するオプションが付いていたり、傘や草履カバーなどのグッズが別途借りられたりするレンタルサービスも多いため、問題なく利用可能です。

また着物レンタルでは、雨の日ならではのメリットもあります。晴れた日だと着物レンタルを利用する人が多いことから、早めに予約しておかないと着られる着物の種類が限られてしまうことも少なくありません。

しかし、雨は観光客が比較的少ない日のため、より豊富な種類の中から着物を選べます。より自分好みのコーディネートで着物を楽しみたい人にとっては、雨の日のレンタルもおすすめです。

雨の日に着物レンタルをするときの注意点

階段を登る着物の女性

雨の日でも問題なく利用できるとはいえ、より安全に利用するために、実際に着物をレンタルする際には注意点も理解しておきましょう。ここからは、雨の日に着物レンタルをするときの注意点を解説します。

保険・補償サービスの有無をチェックしておく

着物をレンタルする際には、あらかじめ保険・補償サービスの有無を必ず確認しておきましょう。雨の日はどうしても雨水や水たまりなどで濡れてしまうものです。また、慣れない着物姿だと何気ない所作でうっかり汚損・破損させてしまう可能性もあります。

保険・補償制度がある着物レンタルサービスであれば、万が一レンタル着物が汚れたり破損したりしても、クリーニング代を補償してくれるため、安心して着物を楽しめるでしょう。

なお、同じような保険・補償制度でも、レンタルサービスによって具体的な利用料金や補償の範囲は異なるため、あらかじめ各サイトから対象となるケースや、補償を受ける際の注意点などを確認しておくことをおすすめします。

着物が汚れたときには無理に自分で染み抜き・洗濯をしない

雨の日にレンタルした着物が汚れた際には、無理に自分で染み抜きや洗濯をしないようにしましょう。着物の生地はとてもデリケートなため、無理に汚れを拭き取ろうとすると、かえって生地に汚れが浸透したり色落ちしてしまう可能性があります。

雨に濡れた程度であれば、乾いた布でやさしく叩くように水分を取って陰干ししておく程度のお手入れでOKです。ひどい汚れが付着している場合は、そのまま返却しましょう。

濡れにくい所作・歩き方を心がける

汚れが付着しやすい雨の日だからこそ、汚れ対策のためにも散策の際には濡れにくい所作・歩き方を心がけましょう。段差や階段を上り下りする際には着物の裾を少し持ち上げて歩いたり、水たまりがある場所を避けたりするだけでも、泥はね・裾汚れを防げます。

雨の日の着物レンタルでおすすめの対策グッズ一覧

着物用の雨の日グッズ

雨の日に着物レンタルをする際には、あらかじめ対策グッズを用意することで、汚れや水濡れを気にせず散策を楽しめるようになります。ここからは、雨の日の着物レンタルでおすすめの対策グッズを紹介します。

傘(または和傘)

傘は、雨の日の着物レンタルにおいて必須といえる対策グッズです。写真撮影を予定している人なら、撮影時に顔まわりが暗く見えないように黒や紺などのダークカラーは避けるのがおすすめです。着物レンタルサービスによっては、着物にぴったり合う和傘を借りられる場合もあります。

草履カバー

雨の日だと、着物に合わせる草履や足袋は泥汚れのリスクが大きいため、草履カバーで対策を立てるのもおすすめです。草履カバーは草履に被せる透明のカバーのことで、一般的に鼻緒で固定して装着するため、草履と足袋が濡れるのを防げます。

レインコート(または雨コート)

レンタル着物が雨で濡れないように、レインコートを用意しておくのもおすすめです。着物の裾まで覆える長さがあれば、散策もしやすくなるでしょう。着物レンタルサービスのなかには、着物用のレインコートである「雨コート」を借りられることもあります。

雨コートは着物用のレインコートです。着物を着付けた上から羽織って紐を結ぶだけで簡単に着用できるうえ、雨の日ならではの和装を楽しめます。

洗濯ばさみ・クリップ

レンタル着物の裾や袖が汚れないように、洗濯ばさみ・クリップを用意しておくこともおすすめします。慣れない着物姿だと、裾や袖が地面などに擦れてしまうこともあるため、あらかじめクリップなどで挟んで固定しておけば、直接汚れに擦れるのを防げます。

手ぬぐい

雨でレンタル着物が濡れた際にも対応できるように、手ぬぐいを用意しておくのもよいでしょう。洋服に比べて和装は動きが制限されやすいため、うっかり転んだり濡れたりした場合に備えて、数枚用意しておくことをおすすめします。

雨の日におすすめの着物レンタルサービスを紹介!(2025年4月現在)

川を眺める着物の女性

着物レンタルサービスのなかには、雨の日ならではのサービスを展開しているものも少なくありません。ここからは、雨の日におすすめの着物レンタルサービスをいくつか紹介します。

①着物レンタルVASARA(関東・京都・大阪・名古屋・仙台・金沢・岡山・福岡エリア)

着物を気軽に楽しむことをコンセプトとする人気和装レンタルサービスが「着物レンタルVASARA」です。小紋や訪問着、袴などといった多彩なシーンの和装に対応しているため、京都・浅草散策から卒業式・結婚式などのハレの日にも利用しやすいでしょう。

VASARAでは「雨の日キャンペーン」を実施しており、着物に合う和傘や草履カバーは無料でレンタル可能です。550円の追加料金で加入できる「安心パック」も用意されているため、水濡れや食べこぼし汚れなどを気にせず着物を楽しめます。

②KYOETSU(京都エリア)

「KYOETSU」は、京都を拠点とする着物レンタルサービスです。修学旅行向けのプランやカップル用プランなど、友達や恋人と一緒に手軽に和装を楽しめる料金プランが揃っています。330円で加入できる「安心パック」が用意されており、うっかり汚してしまったときにもクリーニング代・修理代を補償してもらえる(※)ため、雨の日にも利用しやすいでしょう。

※紛失、過度の汚れや破損などにより修繕不可能な場合は別途実費を請求する可能性があります。

③京都かしきもの(全国)

「京都かしきもの」は着物の宅配レンタルサービスです。訪問着や振袖、卒業式用の袴などといった多彩な着用シーンに合わせた着物を揃えており、ネットから簡単に予約・返却ができます。

宅配先は自宅だけでなく、美容室やホテルなども指定できるため、京都・浅草観光中でも手軽に着物を楽しめるでしょう。全てのレンタル着物に「安心パック」が付いており、不慮の汚れや修繕可能な破損については請求されないため、雨の日にも安心して利用できます。

④京あるき(京都エリア)

「京あるき」は京都最大級の超大型店が手掛ける着物レンタルサービスです。創業120年以上の老舗である京都さがの館がプロデュースする1,000枚以上の着物からお気に入りの一着を選べます。プロによる着付け・ヘアセットも体験できるため、自分好みのコーディネートを楽しめるでしょう。

雨の日キャンペーンや着物に似合う傘のレンタルも実施しています。加えて、着物を汚してしまった際にも補償してもらえる「安心保険」も当日加入できるため、散策も安心です。

⑤京都着物レンタル 和楽(京都・関東エリア)

「京都着物レンタル 和楽」は、レトロやレースを含む500種類以上の着物を同一価格で借りられる人気の着物レンタルサービスです。各プランはヘアセット込みで、学割やカップル割りなどの割引も用意されています。

330円で加入できる着物の保険制度も用意されており、レンタルした着物や浴衣、小物類が汚れてしまった場合でも保証してもらえるため、雨の日にも利用しやすいでしょう。

⑥京都着物・浴衣レンタル 咲く都(京都エリア)

10〜20代向けの着物レンタルサービスが「京都着物・浴衣レンタル 咲く都」です。プランによりますが、アンティーク着物をはじめとした約250種類もの着物から好みの一着をレンタルできます。食べこぼしや泥はねなどの通常着用範囲での汚れについては料金が発生しないため、雨の日の散策でも気軽にレンタルできるでしょう。

雨の日にレンタル着物を汚さないための対策方法

着物を正す女性

万が一汚れたときのために補償制度を用意しておくだけでなく、着用時にレンタル着物を汚さないように心がけることも大切です。ここからは、雨の日にレンタル着物を汚さないための対策方法を解説します。

できるだけ雨を避けて歩けるルートを確認しておく

レンタル着物で散策する際には、できるだけ雨を避けて歩けるルートを用意しておきましょう。屋根がある場所を選ぶのはもちろん、雨の日はぬかるみや水たまりができる場所も多いため、道がしっかり舗装された歩きやすい道を通ることも大切です。

可能であれば雨具なども一緒にレンタルしておく

雨の日に着物をレンタルする場合、可能であれば雨具も一緒にレンタルしておきましょう。借りられる雨具の種類はレンタルサービスによって異なるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

雨の日にも着用しやすい着物の素材・色を選ぶ

雨の日にも着用しやすい着物の素材・色を選ぶのもよい対策方法です。特にパステルカラーのように淡い色の着物だと、泥汚れや水濡れによる汚れが目立ちやすい傾向にあるため、少しトーンを落としたシックな色を選ぶのもよいでしょう。

また、着物の素材については綿や絹などが一般的ですが、雨の日にはポリエステル素材もおすすめです。ポリエステル素材は水に強い、縮みにくい、色落ちしにくいことから、散策しやすくなります。

少し短めに着付けしてもらう

レンタル着物を着付けしてもらう際に、裾を少し短めにしてもらうのもよいでしょう。着物の裾が長いと泥汚れや水濡れのリスクが高いため、通常よりも短めにするだけでも汚れに直接触れるのを防げます。希望すれば雨の日にぴったりな着付けをしてもらえるため、レンタルの際に担当スタッフへ相談してみてください。

雨の日に利用できる着物レンタルで、気軽に和装を楽しもう!

風景を楽しむ着物の女性

汚れや水濡れが不安な雨の日でも、少しの工夫と注意で安全に着物をレンタルできます。本記事で紹介したおすすめのサービスや注意点なども参考にしながら、ぜひ気軽に着物をレンタルしてみてください。

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