移住や二重生活のニーズが高まっている

読者の皆さんの中にはリモートワークを経験された方も多いかと思います。 ご自宅などで仕事をする中で「今の仕事をしながら、オフタイムは地方でのんびりと過ごしてみたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

そんな時に選択肢として出てくるのが、「移住」と「二重生活」という二つのライフスタイルです。この記事ではこの二つの暮らし方を実現するためにシェアハウスが有効な手段であるというご提案をしていきます。まずは二つの違いを見てみましょう。  

移住とは、まさに拠点そのものを完全に引っ越しをすることですね。 東京や大阪などの都市部に住んでいた人が田舎などの地方に居を移し、新生活を送ることです。このような移住の場合、従来では仕事も変える必要がありました。それがリモートワークの普及で都市部の会社に勤めながらも、住むのは遠く離れた田舎という選択をできるようになりました。

これに対して二重生活とは、勤務先がある都市部と田舎暮らしの二つの拠点に住居を構えるライフスタイルです。仕事の状況や季節などによって住むところを変えられるメリットがありますね。旅行先で気に入った地方に実際に住んでみるということが実現できるかもしれません。   

 実は政府もテレワークの高まりに応じて地方への移住を推進しようとしているのです。 内閣府の「地方創生テレワーク推進に向けた検討会議」によれば2021年度の基本方針として都市部で勤めたまま地方に移住して地方で仕事をする「地方創生テレワーク」(「転職なき移住」) を推進しようとしています。24年度末に1000の地方自治体が、サテライトオフィスによる企業進出や移住を支援する体制を整えるようですね。今後テレワークと地方移住が進んでいく可能性がとても高いのではないでしょうか。               

田舎暮らしの魅力

社会全体が移住や二重生活をやりやすいように変わっている今、改めてその魅力や楽しさは何なのでしょうか? それには「精神的な豊かさの実現」と「新しい経験」があると思います。昨今のキャンプの人気が高まっていることからも分かるように、都市部で仕事をしていても休日は野山や美しい川がある地方へと遊びにいきたいという方は多いのではないでしょうか。

その人気の理由の一つには、普段の生活にはない豊かさを手に入れられることがあると考えます。たしかに都市部にいれば全てが便利で生活に不自由することはないかもしれません。ですがその中で忘れてしまった、緑に囲まれて生活することの癒し、ゆったりとした時間など、精神面での豊かさを田舎暮らしから取り戻してみてはいかがでしょうか。また住んだことのない地方での暮らしを通して新しい自分に出会うこともできるでしょう。趣味や人間関係を通して生活が今以上に充実したものになるのではないでしょうか。移住や二重生活にはそのような魅力があると思います。   

それでは、実際に移住や二重生活を実現した方にはどんな方がいるのでしょうか。例を見てみましょう。今回は北海道の稚内市にある移住支援型シェアハウス「キックスタート」を運営されている浅川さんについて同市のHPに体験談がありましたので紹介します。  

浅川さんはもともと、愛知県と稚内で二重生活を実践している方でした。二重生活という言葉が一般的になる前の2017年からそのライフスタイルをスタートし、今では同じ思いを持つ人を応援するためにシェアハウスを作るまでになっておられます。
浅川さんは稚内市のインタビューで「一番重要なのは、この自然環境が好きになれるか、ということですね。その意味では短期間の観光ではなく、移住体験住宅である程度の期間、現地で過ごしてみることをお勧めします。」 と話されています。 

このお話からも移住や二重生活をする前段階として旅行のような短期の滞在ではなく、一定期間シェアハウスなどに住んでみることがいかに価値あることかが分かりますね。
しかし、実際に移住や二重生活を決める際に不安なのが「拠点を完全に移して大丈夫なのだろうか?」「田舎での生活が自分に合うのだろうか?」 ということではないでしょうか。
そこで今回は移住の検討材料としてシェアハウスを利用して賢く田舎暮らしを体験することについて考えてみます。             

シェアハウスを活用して田舎暮らしに向けて移住や二重生活を手軽に体験

シェアハウスを使うメリットは何なのでしょうか。それは、下記の点が挙げられます。
 ・コストが抑えられる
 ・実際に生活をスタートした時のギャップを解消することができる
 ・コミュニティとしての機能がある      

費用を安く抑えられる

シェアハウスを利用する最大のメリットとして考えられるのが「コストを安くしながら田舎暮らしを体験することができる」ということです。これは移住の場合も、二重生活の場合も嬉しいところですね。    

シェアハウスには予め家具が備え付けられている場合も多いので、田舎暮らし体験のために新しく買いそろえるという手間が省けます。引っ越し費用を抑えることができるのも嬉しいところですね。 また1か月限定や、1週間だけというような短期の入居が可能なシェアハウスもあります。気分や季節に応じてシェアハウスを変えてみるというような使い方もできそうです。   

コストメリットという面では自治体からのバックアップを受けられるというメリットもあるかもしれません。高齢化が進み、地方と都市部の平均年齢には開きが出ています。また住宅や耕作地に持ち主自体がいなくなることも社会問題になっています。そうして空き家などの対策にシェアハウスが役に立つのではと各自治体からも注目が高まってきています。
実際に移住や二重生活をする方、あるいは短期の居住を希望する方への各種補助を行っている自治体は多いです。こちらの空き家バンクというサイトにも補助や特典の情報が掲載されています。  

加えて前述の転職なき移住を進めていくプロジェクトでも、24年度末に1000の地方自治体が移住を支援する体制を整える必要があり、いま以上にシェアハウスへの注目が上がっていくと予想されます。こうした支援や施策が利用する側にとっても、今後移住や二重生活の後押しになると思われます。          

居住を体験するからこそ、住んだ時とのギャップが解消される

東京や大阪などの都市部で生まれ育った方は田舎暮らしへの憧れはあるものの、実際の生活については 想像できないというのが本音ではないでしょうか。地方から都市部に引っ越してこられた方でも、実際の自分の地元との生活習慣や気候などの違いに不安を覚える方も少なくないでしょう。移住でも二重生活でも部屋を借りるなどの手続きをしてしまうと、簡単にはやめられないものです。          

そこでシェアハウスのメリットとして、「期間限定なので仮に自分のスタイルに合わなければすぐに止めることができる」というものがあります。シェアハウスを利用した1か月程度の短期の体験移住はとてもおすすめです。旅行だけでは知ることができないその土地の魅力に触れることができます。反対に思いもよらない生活上の不便さもあるかもしれません。生活そのものが変わってしまう移住だからこそ慎重に決めたいですね。  

シェアハウスのコミュニティとしての面を上手に活用してより充実した生活を送ることができる

シェアハウスではコミュニティとしての機能を持たせているところも多いです。全く知らない土地に移住する際に不安に感じるのが、「その土地の人たちとうまく関係を築けるか」ではないでしょうか。そのように感じる方にもシェアハウスは有効活用できます。    

ここで一つの事例を紹介します。能登半島の穴水町にある「ほくほく邸」では面白い試みをされています。 

運営をされている中田さんがシェアハウス利用の方から、希望があればWebライティング講座を実施されています。もともと奈良出身の中田さん。能登への移住をされたときに収入の柱となったのがWebライティングという仕事だったそうです。その経験をもとに自身のスキルを活用した講座というコミュニティを通して、シェアハウスの住人限定で新しい収入源を作り出すお手伝いをされています。シェアハウスで移住生活を体験すると、もしかしたら新しい自分や仕事にも出会えるかもしれませんね。    

リモートワークとシェアハウスはとても相性が良いという点も移住や二重生活をしていくうえではずせない長所です。 コワーキングスペースを併設しているところもシェアハウスの中には多く、リモートワーカーやフリーランス、地元企業の方など多くの人が集まります。 都市部や自社内だけで仕事をしていく中だけでは思いつかなかったアイデアを発見できたり思わぬ仕事へつながったりするかもしれません。  

ほくほく邸さんのように、シェアハウスの住人同士やその土地の人たちが交流する場を設けている場所はたくさんあります。
例えば兵庫県丹波市にあるTURNWAVEは、地方移住を検討されている方や実際に丹波市に引っ越しをされた方向けに相談窓口を設けています。 シェアハウスでの交流から、地元の方々との仲を深めるところまで広げていくことができれば移住生活が充実すること間違いないですね。        

シェアハウスの探し方とは?おすすめのツールを紹介

シェアハウスで田舎暮らしを体験してみることへの興味が湧いたのなら、次に気になるのは実際どうやってシェアハウスを探そうかということですね。各自治体に問い合わせる、自分が住んでみたい環境や、そこに近い場所を基準に決めるということも有効な手段ではあります。
ここでは次の2つのサイトを紹介します。     

colish

人生を充実させるコンセプト型シェアハウスのポータルサイトであるcolishは全国各地のシェアハウスが掲載されています。希望に近い地域を探してみてください。    

ジモティー

不用品の売買や、受け渡しなどを行うイメージの強いジモティーですが、実はシェアハウスの情報も掲載されています。各都道府県でページが設けられていますので、定期的にチェックしてみてお気に入りを探してはいかがでしょうか。      

シェアハウスへの申し込み、実際に移住体験に必要な手続きや確認事項について

実際に気になるシェアハウスが見つかり、本格的に移住体験をしてみようと思ったらどのようにすれば良いのでしょうか。
 ほくほく邸の例で見てみましょう。
 ①:申し込みフォームに登録
 ②:Zoomにて面談をしてシェアハウスについて説明を受ける
 ③:家賃の振り込み
 ④:部屋の確保

基本的には旅行の際にホテルや旅館を予約するのと同じ流れです。一番大きな違いは、数日の滞在でなく2週間以上などの長期での滞在をする点です。  
ある程度の期間、ともに多くの方と過ごすことになるので
・どのような人が居住しているのか?
・日常はどのように過ごしているのか?
・共用スペースや備品の確認
など生活をしていくうえで必要なことは事前に確認をすることをおすすめします。   

旅行なら泊まるホテル以上に観光地や周りの飲食店、有名な場所などが気になると思います。ですが移住の場合は、その場所で生活すること自体が目的になります。自分が生活していく中で、より良い状態で過ごせるかというポイントでぜひ確認しましょう。
移住体験の生活をより充実した素晴らしいものにするためにも疑問はできるかぎり解決し たうえで入居したいですね。           

おわりに

比較的安価に暮らす場所として利用されるシェアハウスですが、今回はシェアハウスを使って移住体験をするというテーマについてお話してきました。読者の皆さまの中にある「こんな場所に住んでみたい」という思いを大切にしながら、まずは興味のある地域や自治体などを調べてみるところからスタートしてみましょう。      

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