夏の車中泊において暑さ対策が必要な理由

夏の車中泊で暑さ対策が欠かせないとされる主な理由は「温室効果による熱中症リスクの高さ」にあります。一般的に車は気密性が高く、車内の空気がこもりやすい場所です。そこに日差しが当たると車内にこもった空気がどんどん温まっていき、日中はもちろん、夜間も蒸し暑い環境になりやすくなります。

特に近年の夏は猛暑日が多く、日差しも強いので、炎天下で車中泊をするとなると車内の最高温度が50度を超えてしまうことも。気温が高くなるほど熱中症や脱水のリスクは高まります。

また、熱中症や脱水状態になると、めまいや吐き気、重度の場合は意識障害などにつながる危険性があります。熱中症や脱水症状によって命を危険にさらさないためにも、車中泊の際にはあらかじめしっかり暑さ対策をしておくことが大切です。

夏の車中泊における暑さ対策の方法

車中泊初心者の場合、車内の暑さをどのように対策すればよいか分からない人も多いでしょう。ここからは、夏の車中泊における暑さ対策に効果的な方法を紹介します。

できるだけ日陰の涼しい場所に駐車する

車中泊における暑さ対策では、車を停める場所選びが重要です。直射日光が当たる場所だと、すぐに車内が高温になってしまうので、できるだけ日の当たらない涼しい場所へ停めてください。建物や木など、日陰になる場所の近くに駐車しておくと、車内の気温が上昇するのを防げます。

また、ハイキングやキャンプで車中泊をする場合は、ある程度標高の高い場所へ駐車するのも手です。一般的に標高が100m上がると気温は約0.6度下がるとされているため、標高が高い場所にある避暑地やキャンプ場を利用するのもよいでしょう。

日差しの遮断・断熱対策をしておく

車内の温度が上がるのは、日差しによって空気が温められることが原因の一つなので、暑さ対策として日差しを遮るのも大切です。特に窓ガラスは面が広く、直射日光が当たると車内の温度が急上昇しやすいため、サンシェードや断熱シートなどを使って対策しましょう。

車内の風通しをよくする

暑さの主な原因は、車内にこもった空気が温められることなので、風通しをよくするだけでも暑さ対策に効果的です。車の窓やハッチバックを開けておいたり、網戸を設置したりすれば、空気の通り道を作れます。可能であれば、小型のサーキュレーターなどを使い、風で空気を動かせば、温められた空気をスムーズに外へ逃がせます。

就寝前に車内の熱を逃がしておく

就寝前に車内の熱を逃がしておくだけでも、夜間の暑さ対策に効果的です。助手席側の窓を開けた状態で、運転席ドアを数回開閉すると、車内にこもった熱気を効率よく排出できます。

身体を冷やして眠れる環境を整える

身体を冷やすアイテムを設置して、涼しく眠れる環境を整えることも暑さ対策になります。保冷剤や冷感マットなどの冷感グッズを使い、首元や脇の下、足の付け根など太い血管が通る部分を冷やしましょう。就寝前にポータブルクーラーで車内を冷やしておくのもおすすめです。

夏の車中泊で用意すべきグッズ・選び方

初めての夏の車中泊だと、何を用意すべきか悩む人も多いでしょう。ここからは、夏の車中泊で用意すべきグッズについて、選び方とともに解説します。

メッシュカーテン

「メッシュカーテン」は、窓に取り付けることで網戸の代わりになってくれる便利グッズです。車内の空気が外へ逃げやすくなるだけでなく、窓を全開にしても虫の侵入を防いでくれるので、キャンプやハイキングに伴う車中泊にも活躍します。

黒のメッシュを採用しているものが多く、外から車内の様子が見えにくい点もメリットです。またマグネットや吸盤などで固定できるメッシュカーテンであれば、簡単に設置できます。

車用サンシェード

「車用サンシェード」があれば、ガラスに日差しが当たることで車内の温度が上昇するのを防げます。夏の車中泊に使うのであれば、断熱・遮熱効果が高いものを選びましょう。車種別に設計されているものであれば、隙間なく窓をカバーできます。

ポータブル扇風機・サーキュレーター

「ポータブル扇風機」や「サーキュレーター」は、車内にこもった空気を循環させるために便利なグッズです。車内の熱気を外へ逃がしたり、エアコンやポータブルクーラーなどから出る冷たい空気を車内に広げたりできるので、車中泊の暑さ対策においては必需品といえます。

冷感マット・冷却スプレー

「冷感マット」や「冷却スプレー」などの冷却グッズを用意しておけば、電源がなくても手軽に車中泊での暑さ対策ができます。冷感マットは接触冷感素材やジェル入りなどがありますが、洗濯機が使えるものであればお手入れが楽なのでおすすめです。

冷却スプレーについては、メントールを配合しているものであれば、冷たさが長続きしやすいでしょう。ポータブルクーラーなどの冷房機器と組み合わせれば、より素早く車内を冷却できます。

タオル・ブランケット

「タオル・ブランケット」は多彩な使い方ができることから、車中泊における必需品の一つです。窓に吊るして目隠しにしたり、就寝時の寝心地をアップさせるためにシートの段差を埋めたりといったスタイルで使えます。

また車中泊での暑さ対策のために冷房機器をつけっぱなしにしていると、車内が冷えすぎてしまう可能性もあります。タオルやブランケットがあれば、掛け布団として使えるので身体の冷えすぎを防げます。

キャンプ用枕・ネックピロー

車内での睡眠をより快適にするなら「キャンプ用枕・ネックピロー」を用意しておくのがおすすめです。車の座席に直接寝る場合、首周りへ負担がかかる可能性があります。首周りへフィットする形状の枕があれば、身体への負担が少ない安定した寝姿勢をサポートできます。

ポータブル電源

快適な車中泊において「ポータブル電源」は必需品です。複数のコンセントがあるタイプであれば、スマホの充電はもちろん、ポータブルクーラーやサーキュレーターを稼働させて暑さ対策もできます。車中泊では長時間で複数の家電を使うケースが多いため、500Wh〜1,000Whの容量のものがおすすめです。

ポータブル冷蔵庫・クーラーボックス

「ポータブル冷蔵庫・クーラーボックス」は、車中泊での食材管理に便利です。特に夏は熱中症対策のために、飲み物を多めに用意する必要があります。ポータブル冷蔵庫などがあれば、いつでも冷たい状態で飲めるようになります。

使用人数や用途に合わせた容量を選びましょう。また、ポータブル冷蔵庫は電源が必要なため、ポータブル電源やシガーソケットなどの給電手段を事前に確認しておきましょう。

カーサイドタープ

「カーサイドタープ」とは、車から張り出すように設置するタープのことです。特にコンパクトな車で車中泊をする場合、狭くて窮屈に感じやすいでしょう。カーサイドタープがあれば、車内とは別に日光や雨の影響を受けないフリースペースを屋外に確保できるので、より快適に車中泊を楽しめます。

車体を日差しからガードできるため、車内温度の上昇を防ぐメリットもあります。開放感を出したいならオープンタイプ、周囲の視線が気になる場合は目隠しができるシェルタータイプを選びましょう。

車中泊で便利なアイテムをレンタルできるサービス一覧(2026年6月現在)

車中泊に必要なグッズのなかには高価なものも多いので、初心者のなかには「購入するのは難しい」と感じる人もいるかもしれません。そんなときには、必要なときだけ気軽に借りられる「レンタルサービス」の活用も検討してみましょう。ここからは、車中泊で便利なアイテムをレンタルできるサービスを紹介します。

e-Outdoor(イーアウトドア)

車中泊に特化したレンタルサービスが「e-Outdoor」です。一人旅や二人旅の車中泊に必要な車と道具がセットで借りられます。1泊2日で利用できるので、気軽に車中泊を楽しめるでしょう。ポータブル電源やクーラーボックスなどのアウトドアギアのレンタルもできるため、車中泊を伴う夏のキャンプにもおすすめです。

ゲオあれこれレンタル

「ゲオあれこれレンタル」は、アウトドアやキャンプ用品も豊富なレンタルサービスです。購入すると高価になりやすいポータブル電源やポータブル冷蔵庫も7泊8日の短期間から借りられるので、夏の車中泊がさらに快適になります。

通常利用範囲内のキズや汚れであれば修理代金の必要がありません。利用中の不注意で商品を破損させてしまった場合でも、基本的に修理代金は2,000円が上限なので、初めてレンタル品を利用する人でも安心して使いやすいでしょう。

Rentio(レンティオ)

「Rentio」は、アウトドア用品や電化製品など、多彩なジャンルのアイテムを取り扱っているレンタルサービスです。クーラーボックスやポータブル電源、タープなどといった車中泊で活躍するアイテムも多数レンタルできます。

最短1日からレンタルできるワンタイムプランと、1ヶ月単位で借りられる月額プランの2種類が用意されているので、利用シーンに合わせて活用できます。レンタル中の商品の故障や紛失、不具合については「トラブルあんしん宣言」でサポートしてもらえる安心感も強みです。

キャンピングカージャパン

「キャンピングカージャパン」は、全国各地のレンタルキャンピングカーの情報を検索できるサイトです。最寄りの地域から検索でき、料金表や装備なども一目で分かるので、予算に合った車を借りられます。また、各地の車中泊スポットやアクティビティも調べられるため、夏のアウトドアがさらに楽しくなるでしょう。

夏に車中泊をする際の注意点

夏の車中泊を安全に楽しむためには、暑さ対策以外にもさまざまな点に注意する必要があります。ここからは、夏に車中泊をする際の注意点を解説します。

エンジンはつけっぱなしにしない

エアコンをつけるために、車中泊の際にエンジンをつけっぱなしにする人は多いのではないでしょうか?しかし、エンジンのつけっぱなしは誤発進事故や一酸化炭素中毒、周囲への騒音トラブルなどにつながる可能性があります。

そのため、車中泊の際にはエンジンをかけっぱなしにせず、サーキュレーターや冷感マットなどを使いできるだけエンジンに頼らない暑さ対策をとるようにしましょう。

トイレと飲料水を確保できる場所に停める

車中泊で車を停める場所は、トイレと飲料水を確保できる場所を選びましょう。基本的に車中泊では、睡眠のために長時間同じ場所に留まることになります。

トイレや水が近くにないと、その都度移動する手間がかかります。そのため駐車場所を決める際には、近くに24時間利用できるトイレや自動販売機、水道設備などがあるか確認することが大切です。

防犯対策をしておく

車中泊をする際には、防犯対策もしっかり行ってください。昼間は賑やかな観光スポットでも、夜間になると暗くて人気がなくなるので、車上荒らしに狙われる危険性があります。車内で過ごすとき・出かけるときを問わず、ドアは必ず施錠してください。

また、睡眠時に窓を開けたままにするのも、侵入・盗難のリスクがあります。夜間や睡眠時の暑さ対策については、ポータブルクーラーや冷却グッズを使い、窓とドアを閉めた状態で寝ましょう。車内の様子が見えないように、タオルなどで目隠しをするのもおすすめです。

エコノミークラス症候群に注意する

車中泊では、エコノミークラス症候群に注意してください。エコノミークラス症候群とは、血行不良によってできた血栓が肺などに詰まる病気であり、同じ姿勢を取り続けることが主な原因の一つとされています。

車内では長時間座席に座りっぱなしになりやすいので、車中泊ではエコノミークラス症候群になる可能性があります。血行不良を防ぐためにも、車中泊では水分補給を十分に行うとともに、こまめにストレッチをして長時間同じ姿勢にならないように心掛けましょう。

周囲の利用者や近隣住民への配慮を忘れない

車中泊をするスペースにはほかにも利用者がいたり、近隣に住居があったりするため、周囲に迷惑をかけないことが大切です。勝手に車外で炊事したり大騒ぎしたりするのはもちろん、車中泊の際に出たゴミをポイ捨てしたりするのもやめましょう。

また長時間のアイドリングも、周囲の車や住居へ排気ガスが入ってしまう原因になるため注意してください。

しっかり暑さ対策をして、夏の車中泊を楽しみましょう!

夏はアウトドアや旅行をするのに絶好のシーズンであり、好きなときに移動して宿泊できる車中泊は、いつもの外出をより楽しく演出できます。しかし、熱中症や脱水のリスクも高いので、十分な暑さ対策が必須です。

本記事で紹介した便利グッズのレンタルも活用しながら、夏の車中泊を楽しみましょう。

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