【初心者向け】日帰り登山で準備すべき必需品リスト
日帰り登山を楽しむための持ち物として、まずは必需品を確認しましょう。
①地図
登山初心者の持ち物として、地図は同行者に任せず1人1枚ずつ用意しましょう。登山地図なら登山道やコースタイム、山小屋や危険箇所などが詳細に記載されています。
紙の地図はスマートフォンの電波が届かない場所やバッテリー切れの際も使えるため、忘れないよう気をつけましょう。
②コンパス
地図とセットで準備したい持ち物がコンパスです。登山では「ベースプレートコンパス」と呼ばれる、透明のプレート付きタイプが一般的に使用されています。初めての方は、方位の確認方法を事前に練習しておきましょう。
③腕時計
登山を計画的に行うためには、腕時計の持参も欠かせません。登山向きの時計であれば、高度計やアラーム、GPS機能が備わったタイプもあります。耐衝撃性や軽量性、バッテリーの持ち時間などもチェックして、適切なものを選んでください。
④レインウェア
山は平地よりも天気が変わりやすく、突然の雨や強風に見舞われやすい環境です。雨に濡れた服をそのまま着ていると体温を奪われてしまい低体温症のリスクが高まるため、晴れていてもレインウェアは欠かさず持参しましょう。
登山時に着用するレインウェアは、ジャケットとパンツの上下セパレートタイプが一般的とされています。防水性や防風性があり、軽量なタイプがおすすめです。
⑤ヘッドライト
日帰り登山でも、道に迷ったりケガで下山が遅れたりするリスクもあるため、ヘッドライトも重要な持ち物です。スマートフォンより光量が安定しており、両手も空くので安全な歩行がしやすくなります。
⑥スマートフォン・携帯電話
スマートフォンや携帯電話は、緊急連絡や登山地図アプリの利用に不可欠な持ち物です。電源と通信を維持しておけば、遭難時の位置特定に役立ちます。写真撮影や現在地の確認など、さまざまな用途にも活用できます。
⑦行動食
行動食とは、登山中の「シャリバテ(エネルギー切れ)」を防ぐために必携の補給食のことです。長時間歩き続けるため、チョコレートやナッツなど高カロリーでコンパクトなものを準備しておきましょう。
⑧水筒(水分)
登山では脱水を防ぐためにも水分補給が重要で、水とスポーツドリンクの両方を持っていると安心です。水は飲料以外にも傷口の洗浄や調理にも使え、スポーツドリンクはミネラル補給に役立ちます。ソフトボトルにすると、使い終わった後は小さく畳めるためかさばらずに済んで便利です。
⑨お金(現金)
山小屋ではクレジットカードを使用できないことが多いため、現金での支払いが必要になります。トイレのチップ用や飲料水の購入のために、小銭を用意しておきましょう。
⑩ゴミ袋
登山では環境保全のため、ゴミ袋を用意し、出したゴミをすべて持ち帰りましょう。トイレや山小屋にゴミを置いていくのはマナー違反です。また、ゴミ袋は急な悪天候の際に、貴重品を守るカバーとしても使えます。
⑪トイレットペーパー(ティッシュペーパー)
トイレットペーパーまたはティッシュペーパーは、山小屋の備え付けが切れていた場合などに使用します。また、鼻をかんだり食器を拭いたりするなど、多用途で活用できて便利です。
⑫救急セット
登山では、段差でつまずいたり足を取られて転倒したりすることがあるため、救急セットも持ち物に入れておきましょう。さらに、頭痛や体調不良に備えて、使い慣れた常備薬を持っておくと安心です。
⑬登山計画書(登山届)
登山計画書(登山届)は、万が一遭難した際に迅速な救助に役立つ書類です。行程に無理がないか、装備が不足していないかを確認する役割もあります。
また、登山計画書は安全のため山域の警察署や指導センター、案内所に提出する必要があります。万が一に備えて、家族や知人にも内容を共有しておくことも重要です。
登山計画書は、登山関連団体が配布しているテンプレートを活用するとスムーズに作成できます。例えば、日本山岳・スポーツクライミング協会のサイトでは、記入例付きのフォーマットが公開されています。
当日に下記の内容を記載した登山計画書を提出してから、登山に臨みましょう。
- 登山者情報(本人・同行者含む)
- 山行計画
- 装備
- 緊急時対策
- 登山保険の有無
登山計画書に記載する内容
- 管轄の警察署、交番
- 登山口のポスト
- オンライン(各警察署HP、登山届受理システム)
- 連絡を取れる家族や知人
登山計画書の提出先
⑭保険証(コピー不可)
体調不良やケガなどで急遽医療機関を受診する可能性もあるため、登山には保険証を携行しておきましょう。コピーでは対応できない場合には医療費が一旦全額自己負担となり、後日返金手続きが必要になることがある点には注意が必要です。
【初心者向け】日帰り登山であると便利な持ち物リスト
日帰り登山では、必需品に加えて、持っておくと便利な持ち物もあります。余裕があれば備えておくと安心です。
①モバイルバッテリー
登山ではスマートフォンや携帯電話が重要な役割を果たすため、日帰り登山でもモバイルバッテリーは携行しておくと安心です。充電回数や容量なども考慮して選びましょう。
②エマージェンシーシート
エマージェンシーシートとは、緊急時に低体温症を防ぐための防寒や防水に優れたアイテムです。日帰り登山ではテントを持たないことが多いため、持ち物に加えておけば万が一の際に雨風をしのぐのに役立ちます。
③タオル
タオルは汗を拭うだけでなく、万が一の際の包帯や三角巾の代わりとしても活用できます。荷物のスペースにあまり余裕がない場合は、薄手の手ぬぐいでも代用可能です。
④筆記用具
筆記用具は登山計画書に追加で記入する際や、緊急時のメモに役立ちます。スマートフォンが使えなくなる可能性に備えて、耐水性のあるメモ帳とペンがあると便利です。
⑤虫よけスプレー
虫よけスプレーは、夏の登山にあると便利な持ち物です。肌が露出している部分や衣類の裾や袖口に噴霧し、汗をかいたときや数時間おきに付け直すことで効果が持続しやすくなります。
⑥カメラ
カメラは、山の美しい景色や思い出を記録するのに役立ちます。また、ルート状況や山頂標識などの記録にも重宝するでしょう。
日帰り登山に適したウェアと装備
山の天候は変わりやすいため、安全に登山をするうえで基本となるウェアと装備について解説します。
レイヤリング(重ね着)が基本
登山ウェアの基本的な考え方は、「レイヤリング」と呼ばれる重ね着です。気温や体温の変化に応じて簡単に脱ぎ着しやすく、防寒や汗冷えによる体温低下の防止にも役立ちます。
ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤーと、内側から3つの層を重ねるのが基本です。
ベースレイヤー
ベースレイヤーとは、肌に直接触れるインナーのことです。吸汗性や速乾性に優れた素材を選ぶと、汗をかいても乾きやすく体温の低下も防げます。
ミドルレイヤー
ウェア内の保温性を保つ中間着がミドルレイヤーです。気温の低いときや休憩中に羽織る「保温着」と、活動中に着る「行動着」があります。
行動着としては、フリースや薄手の中間着など、軽くて動きやすいものが適しています。一方で、保温着としては、ダウンジャケットや中綿ジャケットなど、しっかりと体温を保てるものを用意しておくと安心です。
気象条件や運動量に応じて、適切に使い分けましょう。
アウターレイヤー
アウターレイヤーは外側に着るウェアで、防寒に加えて雨や風を防ぐ役割もあります。
そのため、防水性や防風性に優れたレインウェアやハードシェルを選ぶのがおすすめです。山の天候は変わりやすいので、日帰りでも突然の雨に備えて準備しておきましょう。
ハイカットのトレッキングシューズ
ハイカットのトレッキングシューズは、足首をしっかり支えやすく、捻挫の予防につながるのがメリットです。ソールやつま先部分も硬く厚いため、長時間歩く登山でも壊れにくく安心して歩けます。
15~30リットルのザック(バックパック)
標高や歩行時間にもよりますが、日帰り登山には15~30リットルのザックを使用するのが一般的です。登山では両手が空くことが重要なため、身長や体型なども考慮して、ストレスなく使える容量を選びましょう。
手袋で防寒&安全対策
手袋は防寒だけでなく、安全面でも重要な装備です。万が一転倒したときや岩場で岩をつかむ際に、手のケガを防ぐのに役立ちます。
帽子+サングラスで日差し対策
樹林帯を抜けると日差しを遮るものが少ないため、帽子やサングラスで熱中症や日焼けへの対策を行いましょう。サングラスはレンズの色の濃さだけでなく、紫外線カットの効果があるかどうかも配慮して選んでください。
登山アイテムをレンタルできるおすすめサービス5選(2026年3月時点)
登山がはじめての場合、必要な道具を一から揃える必要があります。しかし、「今後続くかどうかわからない」「道具を揃えると高額になる」など、購入をためらう方も多いでしょう。レンタルサービスを利用すれば、必要なものだけ借りられて、初期費用も抑えられます。
ここからは、「登山に必要なものをお得にレンタルできる」「有名メーカーのアイテムを取り扱っている」など、おすすめレンタルサービスを紹介します。
①やまどうぐレンタル屋
国内で15年以上の実績を持つ登山道具の宅配レンタルサービス「やまどうぐレンタル屋」は、1万円以上の利用で全国送料無料になります。登山セットは選べる2点セットからフルサポート12点セットまで取り揃えているので、道具を持っていない初心者におすすめです。
初心者向けのサポート体制が充実している点も大きな特徴で、サイズ交換が無料のほか、コールセンターで登山に関する相談も可能です。また、天候不良や体調不良によるキャンセル時には全額返金されるため、初めての登山でも安心して利用できます。
②La Mont(ラモント)
「La Mont(ラモント)」は、パタゴニア製品の正規レンタル専門サイトです。高機能で環境配慮にも定評のあるパタゴニアのウェアやアイテムを、1泊2日からレンタルできます。また、富士山に安全に登るために必要な装備や登山ルートなども発信しており、富士登山をサポートしてくれるのもポイントです。
③そらのした
「そらのした」はアウトドア専門のクリーニングとプロのメンテナンスを行っており、品質のよい状態で貸し出すことにこだわりを持ったレンタルサービスです。レンタル期間とは別に商品受取日・受取予備日・発送日が設定されていますが、料金は利用日のみで計算されるのが特徴です。
④KOBE OUTDOOR(コウベ アウトドア)
「KOBE OUTDOOR(コウベ アウトドア)」は、登山開始前にお試し期間が設けられているのが特徴です。レンタル商品は登山の3日前に到着しますが、サイズ変更を希望する場合は2日前の15時までに連絡し、在庫があれば無料で変更してもらえます。初心者でも自分に合うウェアかどうかを事前に試してから登山に挑めるのが魅力です。
⑤MOUNT UP(マウントアップ)
「MOUNT UP(マウントアップ)」は、ハイブランドを中心とした高品質でデザイン性の高い登山アイテムを中心に取り扱っている点が特徴です。機能性だけでなく、見た目にもこだわりたい方に適したレンタルサービスといえます。
レンタル料金が1万円以上の場合、送料が往復分無料となり、発送前のキャンセルはもちろん、発送後でも使用日前日までに連絡すれば全額返金が可能です。返送料も無料のため、急なスケジュール変更にも対応しやすいのが魅力です。
安全に登山するために押さえておきたいポイント・注意点
はじめての登山では、持ち物以外にもわからないことが多いでしょう。安全に登山をするために、おさえておきたいポイントや注意点をまとめました。
自分のレベルにあった山を選ぶ
山の標高や地形によって登山の難易度は異なるため、自分のレベルにあった山を選ぶことは大切です。特に初心者は、累積標高500~600m程度、歩行時間3~4時間ほどのコースを目安に山を選ぶとよいでしょう。
また、各都道府県では山の難易度を示した「山のグレーディング」を公開している場合もあります。体力度や技術レベルの目安を確認できるため、山選びの参考にすると安心です。登山道やトイレなどの整備状況もあわせてチェックしておきましょう。
位置情報アプリを活用する
登山では電波が届かない場所も多いため、GPS機能を利用した登山用マップアプリを活用するのがおすすめです。GPSを利用することで、オフライン環境でも現在地を確認できます。
さらに、事前に地図をダウンロードしておくことで、より安定して現在地を把握できるため安心です。
道に迷ったら無理に進まず引き返す
道に迷ったときは、来た道を引き返し、現在地を把握することが大切です。無理に進んだり、沢や谷に降りたりすると遭難の危険性が高まるため注意してください。
体調不良や天候悪化の際は無理せず引き返す
標高によって気温や気圧が変化しやすい登山では、体調不良が起こりやすくなります。また、天候も変わりやすく、突然悪化する場合もあるため注意が必要です。
少しでも体調や天候に変化があった際は、無理せずすぐに引き返すようにしましょう。
山のマナーを守る
安全な登山をするために、山のマナーを守ることも大切です。以下に、主なマナーをまとめたので、登山当日までに確認しておきましょう。
- すれ違うときに知らない人でも挨拶する
- 無理に追い抜かない(相手に譲られた場合はお礼を言って追い抜く)
- すれ違うときは登る人を優先し、下る人は山側に寄って止まる
- ゴミはすべて持ち帰る
- 植物を採集しない
- 野生動物に危害を加えたり、エサを与えたりしない
- 小石や土も持ち帰らない・他の植生を持ち込まない
山のマナー一覧
歩幅を小さくしてゆっくり歩く
登山では歩幅を小さくし、一定のリズムでゆっくり進みましょう。大股で歩くと体力を消耗しやすいため、無理のないペースを意識することが大切です。
事前の計画と準備を整えて、はじめての日帰り登山を安全に楽しもう
登山は、事前の計画と準備をしっかり行い、正しい知識を身につけておけば、初心者でも安全に楽しめます。
ウェアや持ち物を整えたうえで、無理のない計画の日帰り登山からはじめてみましょう。
また、登山用品はすべてを一度に揃える必要はありません。レンタルサービスを活用すれば、必要な装備を手軽に準備でき、初期費用を抑えながら登山を始めることも可能です。自分に合った方法で準備を整え、無理なく登山を楽しんでみてください。
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