レンタカーVSカーシェア、どっちがお得？それぞれの特徴と目的別の活用術をご紹介！

レンタカーのメリット・デメリット

メリット

車種の選択肢が豊富

レンタカーでは豊富な車種を提供しているため、自分のニーズに合った車を指定できます。例えば、街中での運転なら小回りの利くコンパクトカー、大人数での旅行ならミニバン、大きな荷物を運ぶならトラックやワンボックスなど、シチュエーションにマッチした車を選ぶことが可能です。また、レンタカー会社によってはスポーツカーや高級車をレンタルできるところも。普段なら乗ることができない憧れの車を運転できるのも、レンタカーならではの魅力です。

長距離、長時間利用する場合に使いやすい

レンタカーの料金は一般的に「6時間以上」などの長時間利用を前提に設定されています。また、利用する時間が長くなればなるほど割安になることが多いため、旅行や出張などで長時間利用があらかじめ決まっている場合はレンタカーがお得です。

安心・清潔な車に乗れる

レンタカーは、１日１回の日常点検と６ヶ月ごとの定期点検が義務付けられており、事業者によって徹底的に管理されているため安全に車を利用することができます。（※）また、レンタカーは返却されるたびに清掃されるサービスが多いため、いつでも清潔な状態で車をレンタルできるのも魅力です。

（※）参考：国土交通省

片道利用（乗り捨て）ができる場合がある

大手レンタカー会社などでは、出発営業所とは別の営業所に返却できる「乗り捨てサービス」を提供している場合があります。たとえば、「自宅近くの営業所で車を借りて、旅行の目的地で車を返却。そのまま電車や新幹線で帰宅する」といった利用方法もOK。返却場所は駅周辺などの店舗に限定されることが多いですが、片道利用できることで旅程に柔軟性が生まれ、時間やコストの節約につながります。

デメリット

営業時間の制約がある

レンタカーのレンタルや返却は、営業所の営業時間内に行う必要があります。なかには24時間営業しているところもありますが、早朝や深夜に利用できる店舗は限られるため注意が必要。渋滞などで営業時間内に返却できない場合は追加料金が発生することもあり、時間の融通が利きにくい点がデメリットといえるでしょう。

ガソリン満タン返却が必要

レンタカーはガソリン代が料金に含まれていないため、ガソリンを満タンにしてから返却することが一般的です。返却前にガソリンスタンドに立ち寄って給油する手間が発生するため、「ガソリンスタンドがなかなか見つからず返却が遅れてしまった」といったことがないよう計画的に行動することが大切。サービスによっては、満タン返しができなかった場合に、営業所で走行距離に応じた燃料代の精算を行ってくれるところもあるようです。

手続きに時間がかかる

レンタカーを借りる際は、営業所に来店して受付や契約手続き行わなくてはなりません。そのため、出発時刻にゆとりをもって行動することが大切です。

短時間利用に不向き

レンタカーは、長時間利用を前提とした料金設定になっているため、短時間だけ利用する場合は割高になることが多いです。

カーシェアのメリット・デメリット

メリット

24時間利用可能

カーシェアの多くは、24時間いつでも利用可能です。予約もオンラインで簡単に行うことができ、深夜や早朝でも利用できるため、時間に縛られずに車を利用できるメリットがあります。

手続きが簡単

カーシェアの予約や入会手続きはオンラインで完結するため、店舗に足を運ぶなどの手間がかかりません。車を利用する際も対面手続きなどはなく、ICカードやスマホなどで車両のロックを解除すればOKなので、スムーズに出発できます。

ガソリンの満タン返しが不要

ほとんどのカーシェアは利用料金に燃料費が含まれているため、返却する際にガソリンを満タンにする必要がありません。レンタカーと比較してガソリンスタンドを探す手間が省けるため、時間ギリギリまで自分のために車を使えるというメリットがあります。

短時間でも利用しやすい料金設定

カーシェアは10分～15分単位で時間料金が設定されているため、レンタカーと比較して短時間だけ車が必要な場合に経済的です。

ステーションが多い

カーシェアのステーション（駐車場）は年々増加しており、業界大手のタイムズカーでは全国に17,000カ所以上を設置しています。そのため、主要都市の駅周辺はもちろん、自宅近くや外出先でも見つけやすいことが特徴。会員登録をしておけば、基本的にサービス内のどこのステーションからでも出発できるので、様々なシーンで役立ちます。

デメリット

月額料金が発生する場合がある

車を利用するときだけ料金を支払うレンタカーとは違い、多くのカーシェアでは月額固定の基本料が発生します。車を使っても使わなくてもコストがかかるため、あまり車に乗らない人にとっては経済的な負担になることも。しかし、サービスによっては基本料が無料になるプランや、基本料金分を利用料金に充当できるプランなどもあるため、自分に合ったサービスを見つけると良いでしょう。

距離料金が発生する場合がある

カーシェアの料金体系には、「利用時間」の他に走行距離に応じた「距離料金」が設定されている場合があります。距離料金は主に6時間を超える利用に対して発生するため、長距離を走行する場合はレンタカーよりコストが高くなってしまうケースもあります。

清掃・整備が不十分な場合がある

定期的な清掃・メンテナンスはありますが、レンタカーのように車が返却されるたびに事業者のチェックが入るわけではありません。そのため、前の利用者が車内を汚したまま返却した場合などは、不快な気持ちになってしまうかもしれません。

乗り捨てができない

カーシェアは、基本的に借りた場所に返却しなければなりません。レンタカーのように他の場所で乗り捨てることができないため、旅行や出張などの片道利用には不向きです。ただし、一部サービスではオプションとして乗り捨てOKにしているところもあるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。

借りられない場合がある

他の利用者と車をシェアするサービスのため、前の利用者が予定よりも延長して利用した場合には、次の予約が遅れることがあります。特に人気の高い時間帯や場所では予約が集中しやすく、希望する時間に車を利用できない場合もあるでしょう。

レンタカーとカーシェアの料金比較（2024年8月現在）

（※1）大手レンタカー4社の料金（トヨタレンタカー、オリックスレンタカー、ニッポンレンタカー、日産レンタカー）参考：各社HP
（※2）大手カーシェア4社の料金（タイムズカーシェア、オリックスカーシェア、三井のカーシェアーズ、トヨタシェア）参考：各社HP

上の表を見ると分かる通り、6時間までの短時間利用であれば、カーシェアの方が安価になります。しかし6時間を超える利用の場合、カーシェアの多くは距離料金が加算されるため、トータルではレンタカーの方がお得になるケースが多いでしょう。

（例）12時間の利用で、200km走行したときの場合
レンタカー： 8,050～8,930円（利用料金6,050～6,930円＋ガソリン代2,000円程度）
カーシェア： 9,500～9,940円（利用料金5,500～5,940円＋距離料金3,200～4,000円）

【目的別】カーシェアとレンタカーのおすすめの使い分け

レンタカー

スポット使いしたいとき

月額料金などが発生せず、長距離・長時間の利用に適しているレンタカー。「普段はあまり車に乗らないけど、旅行や出張などで1日だけ利用したい」といったスポット使いに向いています。

自力で引越しをするとき

自分たちで引越しの荷物を運ぶ場合は、出発地で借りて目的地で返却できるレンタカーの乗り捨てサービスが便利。レンタカー会社によっては軽トラックやバンなど、引越しに適した車種も取り扱っているため、大きな荷物を運ぶのにも適しています。

車種を指定したい場合

レンタカーは扱っている車種が幅広く、事前予約することで確実にレンタルすることが可能です。そのため、「アウトドアの旅行にはSUV」「特別なデートには高級車」というように、目的や気分に合わせて車を選べる魅力があります。

カーシェア

日常使いしたいとき

15分などの短時間から利用できるカーシェアは、お子さまの送り迎えや買い物をはじめ、ちょっとした用事で車を使いたいときに最適。予約も簡単なので、自家用車のように気軽にサクッと利用できます。

移動距離が短いお出かけ

6時間以内の利用であれば、一般的にレンタカーよりもカーシェアの方がリーズナブルです。そのため、近場へのお出かけや旅行先での移動手段として利用するのも良いでしょう。

早朝や夜間に利用したいとき

レンタカーは営業時間内に営業所を訪れる必要がありますが、カーシェアは24時間いつでも利用可能です。予約もオンラインで簡単にできるため、早朝や深夜の急な用事にも柔軟に対応できます。

レンタカーとカーシェアを活用して、便利で豊かなカーライフを送ろう！

車を所有しない方にとって、レンタカーとカーシェアリングはどちらも便利な選択肢。それぞれのメリット・デメリットを理解し、利用シーンや目的に応じて使い分けることで、より快適に車を利用できるでしょう。ぜひこの記事を参考にして、自分に合ったサービスを選んでください。

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