リターナブル容器とは?

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環境に優しいといわれるリターナブル容器は、どのようなものなのでしょうか。まずは、リターナブルとリユースの言葉の違いとともに説明します。

 

リターナブルとリユースの違い

リターナブルとリユースは、同じ意味で用いられることもある言葉です。どちらも形状を変えず、繰り返し使用するという意味があります。2つの違いは、リユースが単純に再利用を意味するのに対して、リターナブルは容器や包装資材を返却・回収して繰り返し利用することをいいます。つまり、リターナブルはリユースするための行動のことです。

 

繰り返し使用することで機能をシェアする容器

リターナブル容器はリユース容器とも呼ばれ、繰り返し使用される容器のことをいいます。1回きりの使用で廃棄されるものや、自分だけで使い回すマイタンブラーなどと違い、返却・回収してそのままの形状で再利用することで、容器としての機能をほかの人とシェアリングできるものです。

1回だけの使用で廃棄されてしまうものやリサイクルする場合と比較して、環境に与える負荷を小さくする効果が期待できます。SDGsの観点から見てもリターナブル容器は事業者だけでなく、消費者も積極的な利用が望まれるシェアリングサービスです。

 

リターナブル容器の主な種類

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リターナブル容器とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。以下で、主な種類を紹介します。

 

ガラス瓶

リターナブル容器の有名な種類は、ガラス瓶です。明治時代から利用されている一升瓶は、リターナブル容器の代表格といえます。その他にもお酒やビール、牛乳やサイダーなど、さまざまなガラス瓶があり、SDGsの観点から、循環システムが再評価されています。

 

プラスチック容器

繰り返し使えるよう強度が高いポリマーを原料とし、耐熱に優れているのが特長のプラスチック容器も、リターナブル容器の一種です。プラスチック製のリターナブル容器は、主に配弁当やデリバリーの容器として使われています。

 

金属製容器

リターナブル容器の種類には、コンテナや弁当箱などの金属製容器もあります。物流シーンで利用されるスチール製のコンテナは、工場間の輸送に利用されています。アルミ製の弁当は、主にデリバリーに使用されているリターナブル容器です。

 

リターナブル・リユース容器の事例紹介

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ここからは、リターナブル容器が実際に利用されている事例を紹介します。身近で行っているものがあれば、リターナブル容器を試してみてください。

 

スターバックス

「スターバックス」では、2021年11月22日から2022年5月31日まで、リターナブル容器を用いた実証実験を行っています。丸の内エリアにある10店舗において、持ち帰りの場合にリターナブル容器を無料で利用できるサービスです。保温・保冷に優れたステンレス製のカップで、使用後はRe&Go加盟店舗であれば洗わずに返却できます。

スターバックスでは、これまでも2019年よりマイカップやマイタンブラー持参による、紙製やプラスチック製の使い捨てカップ削減に取り組んできました。リターナブル容器は、さらなる廃棄物の削減として、環境改善への貢献を実感できる取り組みです。

 

CIRCLE CUP(サークルカップ)

「CIRCLE CUP」は、合同会社ブルドーザーのテイクアウト用のリターナブル容器です。2021年7月20日より、パートナー契約を結ぶ東京都内の3店舗で提供を開始しました。繰り返し利用する貸与専用カップで、300円の利用料をドリンク代に加えて支払います。使用済みになったカップは、店舗に返却するとエコ協力金として300円を受け取れるので実質無料です。

カップはバイオマスプラスチック製のため、従来のプラスチック製品と比較して、廃棄時のCO₂排出量を大きく削減できます。原料になる紙や石油資源を節約し、地球のことを考えたテイクアウトの習慣を促進する事業です。

 

リターナブル容器のシェアリングに関する実証実験

北九州市八幡東区東田では、2022年1月12日から2月4日までの間、株式会社G-Placeと株式会社エックス都市研究所によるリターナブル容器を使用した実証実験が行われました。カフェや外食店で提供している使い捨てプラスチックカップや弁当容器を、リターナブル容器に置き換えることを想定した実験です。

北九州テレコムセンターロータリーにてランチを提供している、キッチンカーを対象に行いました。リターナブル容器の実現の可能性と、必要なツールに関する知見を収集することが目的です。この地区は「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に選定されており、循環型社会の仕組みを構築するために貢献しています。

 

岡山県真庭市

「岡山県」ではプラスチックゴミ削減に向け、3Rと呼ばれる発生抑制・再使用・再生利用の取り組みを行っています。その中の「真庭市」のエコテイクアウト推進事業は、テイクアウトに使用する使い捨てプラスチック容器を削減する取り組みです。リターナブル容器の貸し出しや、マイ容器を持参することを推奨しています。

エコテイクアウト実践店の「富岡珈琲」では、マイボトルやマイ容器でのテイクアウト、量り売りが可能な店舗です。さらに、イベント出店時にはリユース食器を利用し、使い捨てプラスチック容器の使用を削減しています。

 

リターナブル・リユース容器を利用するメリット

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リターナブル容器を利用することは、消費者側と企業側のどちらにもメリットがある取り組みです。以下で、双方のメリットを紹介します。

 

消費者側

商品の価格が安くなる

リターナブル容器は返却・回収し、繰り返し使用することを目的としているため、商品の価格が安くなる可能性があります。プラスチック容器や紙製カップなどにかかる費用を、抑えられるためです。リターナブル容器を利用する際に保証金を支払うこともありますが、返却時に返してもらえるので実質無料の場合が多くなります。

 

家庭ゴミの削減

リターナブル容器の利用は、家庭ゴミの削減につながるのもメリットの1つです。各国のプラスチック容器包装の1人あたりの廃棄量を比較すると、日本はアメリカに次いで多い世界2位になっています。そのため、日本でリターナブル容器の利用が推進されることは、世界のプラスチックゴミ削減の取り組みにもつながります。

 

環境改善に貢献

リターナブル容器の利用は、環境改善への貢献が期待できることもメリットです。1950年以降に生産されたプラスチックの量は83億トンを超えていますが、63億トンはゴミとして廃棄されています。回収したプラスチックゴミの79%は埋め立てや海洋へ投棄され、リサイクルされているのは9%に過ぎないのです。リターナブル容器の利用はプラスチックゴミの削減につながるため、地球環境改善に役立つことが見込めます。

 

企業側

リピーターの獲得の可能性

リターナブル容器の利用はリピーターの獲得の可能性があり、企業側にもメリットです。リターナブル容器はユーザーが保証金を支払い、返却時に返してもらえるため店舗に足を運ぶ機会が増加します。リターナブル容器の導入は、1度きりの利用ではなくリピーターへつながりやすくなるのが特長です。

 

ゴミの減量化によるコストカット

リターナブル容器を導入することは、企業のゴミの減量化が見込める取り組みです。企業から排出されるプラスチックゴミは、事業系ゴミや産業廃棄物に含まれます。リターナブル容器を利用するとプラスチックゴミが減り処理費用も安くなるので、企業にとって大きなメリットです。

 

企業イメージの向上

リターナブル容器を導入することにより、企業イメージの向上につながるのもメリットです。環境省ではプラスチックゴミ問題に対して、個人だけでなく企業や地域などもそれぞれの立場から向き合うことを求めています。プラスチックの使用を減らすプロジェクトを立ち上げることは、企業イメージアップと顧客獲得につながるきっかけとなるでしょう。

 

リターナブル容器でゴミを減らすライフスタイルに!

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リターナブル容器は、プラスチックゴミの削減に大きく関わる取り組みです。CO₂の排出を減らすことが期待でき、環境改善にも貢献できます。お弁当やドリンクなどを購入する際は、リターナブル容器の利用を検討してみましょう。

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